第十四章 私の気持ち
午前中の授業がすべて終わり、お昼休みに入った
「リリアちゃーん、ご飯食べに行こう!」
「うん、いこっか」
…というか、これめちゃくちゃ目立つんですけど…
出したりしまったりできないわけ?
友獣なんだから、できるとは思うんだけど…やり方がわからん…
このまま、連れていたら、悪目立ちするし、何があるかわかったもんじゃない…
「あのさ…アリサこの子達、気にならない?」
「あぁ…うん目立ってるよね…でも私の知っている限り友獣を収納する魔法はないし…このまま連れていくしかないんじゃない?」
いやぁ…何かしらはあると思うんだけどな…
あっ!ラグナ!ラグナなら知ってるかも
「おーい、ラグナー!」
「はい!どうかされましたか?」
うおっ…びっくりした…この距離でテレポート使うなよ…
「おぉ、こんなに近くにいたのですね…テレポート使わなければよかったですね…と…それよりもとても立派な友獣ですね…こんなむき出しで連れていたら、目立ちますよ…収納カバンがあるのでそれに入れてはいかがですか?お話はお聞きしておりました…盗み聞きするつもりはありませんでしたが、聞こえてしまって…」
「話が早い!それってどこに売ってるの?」
「城下町にあります、たしかモンスターフレンズという、お店でした」
安直な名前だな…まぁわかりやすくていいか
「わかった、ありがとう放課後行ってみるよ」
「本日午前中授業なので、このままいかれては?」
あぁ、今日は午前中だけだったか…もう最近いろいろありすぎて、ぐちゃぐちゃだったわ…
「じゃあさアリサ、城下町でご飯食べてお買い物しよ」
「うんいいね!」
城下町にはジェラルド・ワルツというお店がある
セーニョシェフの実家で、父上が作っているそうだ
昔は父上が私の家のシェフだったんだけどね
その後兄のダカーポシェフに引き継いで
いまの、セーニョシェフになったと
「僕もご一緒してもよろしいですか?」
「うん、いいよ!ライオ君は…」
「かれは森の中で修行中ですので、恐らくこないかと…」
「はっ!勝手に決めつけんなよ!いくわ」
「あぁ、ライオさん修行はどうされたのです?」
ははは…アリサに呼ばれたから速攻飛んできたってか?
「うるせぇ!あっそうだ、アリサ…これ頼まれてた薬草こんだけで十分か?」
「うわぁ!こんなにたくさん!頑張ったね!ありがとう!」
くっ…ぐはっ!てぇてぇ!
やっぱり呼ばれたから飛んできてんじゃねぇか!
「それでは参りましょうか、あっそうだこのお店、しっかりとした正装出ないといけないのですが大丈夫ですか?」
「まぁ私とアリサとラグナは大丈夫だろうけど…ライオもってる?」
「ん?学校の制服じゃだめか?それしかねぇぞ」
「大丈夫、私がおしゃれさんにしてあげるから」
これで、付き合ってないのかよ…いや付き合ってほしくはないけど…
「それじゃぁ、私がジェラルドシェフに連絡しておくから現地集合でいいよね、私は先に行っておくけど」
「それでしたら、僕も一緒に先に行っております」
「はーい、じゃぁそういうことで」
何年ぶりだろうか、こうやって4人全員で食事をするなんて、いやもちろん食事会自体はあるのだが、こうやって水入らずで、ただただ楽しい食事会は、今まで1,2回だろう
「ジェラルドシェフに、ご連絡は大丈夫ですか?」
「うん、四人で行くっていったら、すぐに席を準備してくれるって…なんか申し訳ないな…」
ゆっくりと、こうやって歩いていくのも悪くない
まぁ、友獣が目立つけど…
「リリアさん、僕の友獣は小さいので外に出しておけます、なので僕の収納カバンを使ってください」
そういえば、ラグナの友獣をみたことなかったな…
「じゃぁ、お言葉に甘えて…」
「それでは、おいで我が友獣、フローネ」
『ん…よんだ?どうしたの?戦闘?この女が敵ね!』
「いやいや、待ってくれ彼女は仲間だ、君の収納カバンを貸してあげてほしいんだ、この友獣に…」
『いやよ!私のだもの…ってソルセリオン様⁉どうして…絶対に契約しないって言ってたじゃないですか…』
『あぁ、するつもりはなかったよ、召喚されたときは、だがリリアがあまりにも面白かったのでな、だってこいつ三色もちで、リラ様と契約するとか言ってるんだぜ?そんなこと言われたら契約するしかねぇだろ』
ラッキーとは思っていたけど…やっぱりソルセリオンってすごい友獣なんだ…
フローネは本で読んだことがある…確か人里に現れた魔族をその小さな体からは予想できない、魔力で抹殺したとか…それが崇めてるんだから、ソルセリオンはそれ以上ということか…
私結構すごい友獣と契約しちゃったな…実質ソルセリオンメインかもしれない…
本来サポーターなんだけど…
「みんな~!ごめんごめん少し遅くなっちゃった!」
「おぉ!ライオさんとても素敵ですよ!さすがですね…」
「アリサ!めっちゃ可愛いんだけど!どうやったのその髪!すごーい!ねぇねぇ私にもやってよ!」
それにしても、アリサは友獣を置いてきたのか?姿が見えないが…
私は収納カバンを貸してもらえたから、今はこの中だけど…
「ねぇアリサ、アクヴァリオンどうしたの?おいてきた?」
「あっちょっと動かないで!アクヴァリオンはライオ君に収納カバンかしてもらって、今はここにいるよ」
へー…まぁライオならたくさん持ってそうだな、収納カバン…
森で暮らしてるからな…友獣もたくさん飼ってるだろうし
「できたっ!じゃぁ行こうか!」
わお、馬車用意してくれたんだ…
全部白馬だ…さすがグリーンリーフ家…
馬車の中も…空間延長魔法か…すげぇ広い…
もはや、動く家だ…
「ライオ君見てみて!リスだ!かわいい!」
「おぉ、本当だなちょ、連れてくるわ」
ちょぉ!いきなり飛び出して…まぁライオなら追いつけるか…
「よっと!ほら、かわいいよな、ここら辺は少し寒いから、いるんだなホワイトスクワロル」
「本当にかわいい!いいこだねぇ」
ふぅ…尊いねぇ
「リリアさん、ジリオンランク魔法使いの試験をお受けになるのでしょう?」
「えっ?あぁ、うんそうだよ、耳が早いねぇ…どうかしたの?」
「いえ、特に何かあるというわけではないのですが、お気を付けください」
なんだろう?なにか言いたげだけど…
まぁ、きっと告白でもしようとしてるんでしょ、いつも通り
「そろそろ、つくよあのお城だよ」
シュルガルシアは本当にお城って感じだったけど、こっちは神殿って感じだね
「お足元お気を付けください」
すっごーい…とても景色がいい、上ってくる最中は気が付かなかったけど、かなりたかいところにあるんだね…
ルミエール大湖畔があんなところに見えるなんて…
「お待ちしておりました、皆様。二階のテラス席のご案内なのですがよろしいでしょうか?」
「はい、大丈夫です!みんなもいいよね?」
「うん、大丈夫だよ」
いやぁ、この景色のいいところでかつ、テラス席かぁ…最高だねぇ…
今日はぽかぽかしてて、暖かいし
「みなさま、アレルギーや、苦手なものなどありましたら、お伝えください」
「私は、アレルギーはなくて、苦手なものはトマトですね…
「えっ!リリアちゃんトマト嫌いなんだ!意外…私もアレルギーはなくて、苦手なものはグリーンピースですね」
「僕は、牛乳がアレルギーで苦手なものはありません」
「俺は、どっちもない」
まじか…ラグナ牛乳アレルギーなんだ…
「承知いたしました、お飲み物をお持ちします、コーギー、紅茶、緑茶、水からお選びいただけます」
「じゃぁ、私はブラックコーヒーで」
「私は、紅茶に、お砂糖とミルクをお願いします」
「僕は、緑茶で」
「俺は水で」
もう、かなり満足しちゃってる…この癒される景色に、木造だから気のいい香りがする…ほのかに聞こえてくる音楽も素晴らしい…
こんな、レストランの見習いとはいえ、シェフを私の家の専属シェフにしてるのはもったいないな…
前面窓だから、日が入ってきてとても暖かいし、景色をより広く見わたせる
「お待たせいたしました、お飲み物でございます」
うーん…コーヒーもとてもいい香り…私好みの深くて苦いコーヒーだ…
「なんだろう、この場所初めて来たのに、実家のような安心感がある…」
ここにずっといたくなる…
「お待たせいたしました、本日は新鮮取れたてのお魚、クプラーのブランダードでございます」
美味しそう…ブランダード…西洋のほうの王道の料理だったけ、初めて食べる…
「いただきます」
これは…違う…全然違う…レベルという以前の問題、もはや同じ料理というカテゴリーに入ってこない
これは、神様のワルツ…口の中に幸せそのものを放り込んでいるような感覚…
あぁ…ここが天国か…最後の晩餐ならここがいい…
「はぁ…だめだぁ…私おいしすぎて意識が飛んでいきそうだったよ…」
「私も…あぁ!ライオ君!手で食べないの!ほらあーんして!」
「っ!いいっての、ちゃんと使おうと思えば使えるし!」
くっ!しかし、この料理よりもまぶしい、てぇてぇ…
ぐはっ…




