第十二章 変わっていく日常
今日は、ラグナから進められて、魔力量測定の再検査をしにきている
前回測ったのが2年前なので、それから魔力量自体も上がってるだろうし、前までは2色持ちだったから…
まぁ本当に私って突然変異型なんだよね…だいたい魔法属性というものは生まれつきのもで、そのあと増えたり減ったりはしない
私も陰魔法属性と血魔法属性(家系魔法)だけだったんだけど…いつの日だったかな…急に光魔法属性も開花したんだよね…
「お待たせしました、お次お待ちのレッドヴェイル様どうぞお入りください」
「はい!失礼します」
病院特有の、アルコールとよくわからない魔法薬の匂い
大きな検査台の上には魔石が乗せられており、尋常じゃないオーラを放っている
「こんにちわ、レッドヴェイルさん今日は再検査ですね、では魔力全開放をしてそちらの魔石に手をかざしてください」
「はい、魔力全開放!」
「くっ…相変わらずですね…」
本来ならばまずは小さな魔石から検査するのだが、私の場合は1000以上が確定しているので、最初から大きな魔石を使って検査する
前回は高級な小さな魔石を壊してしまったので、申し訳ない…
「検査結果出ます…魔力量1800です…」
「なんだって…この短期間でここまで成長するものなのか…」
「いえ、属性も以前は陰魔法と血魔法だったのですが、そこに光魔法が加わっています…」
まぁ前回は光魔法が開花してなかったからね…
「レッドヴェイルさん…光魔法の譲渡や、継承を行ったりしましたか?」
「いえ記憶にはないのですが…」
「しかし…譲渡か継承以外は後天性開花はありえないのだがな…ふーむ…困ったものだな…」
譲渡か継承と言われても…近くに光魔法属性の人はいないしなぁ…
「まぁ私たちは検査がお仕事ですから、検査書に記入しておきますが、光魔法というのはとても珍しい属性なので、どういった経緯で手に入れたのか調べる必要があります、何卒、では以上で検査は終わりです、お疲れさまでした」
光魔法か…本当に心当たりがない…
しいて上げるとすると…私が知ってるのはイアペトゥス様だけだ…
しかしイアペトゥス様は光魔法属性を失っていない…
だとしたら誰が…
「わかりました身辺調査をしてみます、本日はありがとうございました」
「はい、それでは」
本当に光魔法属性の出所がわからんうすうす気が付いてはいたけど…
「お疲れ様です、どうでしたか結果は?」
「ラグナの読み通り魔力量1800で光属性は生まれつきのものじゃなかった…」
「つまりは、継承したと?誰から」
「それがわかんなくて、困ってるんだよね…でももらい受けた力だし、存分に使わせてもらうよ」
「そうですね…はははまたリリアさんには話されていく一方だ…」
昔は、ラグナのほうが圧倒的に強かった…けど魔力量や属性量でも上回っちゃったから、そりゃぁ落ち込むよな…
でも私は、聖剣が光り輝いているところを見たことがない
聖剣はが輝くとき、聖剣が今の持ち主が勝てない相手だと判断し、聖剣の100%の力を発揮させるらしい
いままで、その聖剣が輝いたのはイアペトゥス様を目の前にした時だけだったそうだ
つまり、私に対してラグナはいつも手を抜いているということ…
何のつもりなのか知らないけど、今度の黄金世代決闘の時は本気で殺しに行ってやろう
翌日
「んっ…あぁ…眠っ…」
「リリア様本日は学校でございます、起きて朝ごはんを食べて帰宅してください」
「はぁい」
なんだか今日はだるいな…
熱でもあるのか?いや熱は…ないな…
どうしたんだろう…
『Magia mea non se accommodat.』
えっ?何語?
これは…脳内に直接来ている…つまり、ファストレターではない…
のろいか何か…いやわからない…
会話は…
『あなたはだれ?』
『Magiam lucis amisi』
うーん…わからん…でも害があるような感じではない…
『Hoc tibi dedi』
単語数が少ない…ラテン語?
『ごめんなさい、私ラテン語?わからなくて』
『Ignosce, loquamur lingua tua.』
『私は、君に光魔法を譲渡した者だ正確には君たちの家系にだが、しかし誰一人として光魔法を開花した者はいなかった、君が初めての光魔法の適合者となったのだ』
『私が初めての適合者?どういうこと?確か光の魔法は家系譲渡はできないはずだよね』
光魔法の譲渡は個人から個人へ限定される、だから光魔法属性の魔法使いは少ない
それに、これらは譲渡であって、一度失うともう二度と光魔法属性の魔法使いになることはできない
『あぁ、本来の光魔法ならばそうだ、しかし我々が君たちに譲渡した光魔法は、古代魔法の光魔法だ、現代の光魔法の譲渡条件はそうだろう、しかし昔は光魔法属性の魔法使いが最も多かったのだ、最も歴史書には一切書かれていないのだがな、その時代のことは』
確かに、よくよく考えればわかったことだ、仮に光魔法属性を譲渡されたとしても魔力の総量は変わらない…しかし魔力総量も増えている、古代魔法は譲渡されると相手の魔力ごと譲渡される…
しかし、それを家系に譲渡するとなると話が変わってくる…
『それでも家系譲渡はできないはずだけど…』
『私も譲渡の張本人ではないから詳しくはわからないが、君が適合者だということは間違いない』
『えっ?じゃぁあなたは何者なの?』
『私は、君に譲渡した者の契約精霊だ、リラという名をもらった』
契約精霊…おそらく、契約相手はもう死んでいるのだろうけど…
『私はあなたと契約はできない?』
『いや、できるとも、ただし私がいる場所はかなり、険しい場所だそれに魔物も魔族もいる、私のところへ契約しに来るのはあまりお勧めできない、私は封印されていて、身動きは取れなくてな、こうやってテレパシーで譲渡相手に連絡することしかできん』
『そうだ、私の名前いってなかったよね』
『リリア・レッドヴェイルだろ?如何せん暇なんでな、譲渡相手の生活を見るくらいしか、やることがないのだ…』
えっ…それって…
『私の全部を見てたの?』
『いやいや、それだとプライバシーのかけらもないじゃないか、だから見てもよさそうなところだけ見ていたさ』
『いやそれでも、プライバシーのプの字もないけど…』
これは私の予想でしかないんだけど、おそらく譲渡者は私の家系の中で譲渡する魔力量に耐えられる器が必要だった…それが私ってだけなんじゃないかな…
『まぁあながち間違ってないかもな』
『噓でしょ!こころのなかも読めるの…キモッ』
『おいおい、ナチュラルなキモッっじゃねぇよ、そういう仕様なんだしょうがないだろ…まぁ契約すればこういう関係でもなくなるけどさ…』
『で?あんたはどこにいるの?』
大体予想つくわ…魔物も魔族もたくさんいる場所なんて言ったら…あそこしかないだろ…
『グロームの森でしょ?あそこくらいしかないもの』
『ご名答、その最奥の神殿に鎮座しているだろう、おすすめはしないが会いに来てくれ』
『どっちなんだよ…』
『え~だってさぁ…300年近くも誰とも話してなかったんだよぉさみしいじゃん?』
急にキャラ変わったな…こっちが本性か…
そんで、なんだっけ?クロームの森か…
あそこは確か、昔に母上と一緒に行った覚えがあるな…
くらくて、魔力の瘴気がすごかったのを覚えている
途中魔族とも出くわしたが、母上が瞬殺してったけ…
んっ?ファストレターが来てる
『魔法使い育成課から重要なお話です。
今回の魔力測定の結果を拝見いたしました。魔力量測定においてこのような実測値を出された方は50年ぶりでございます、50年前のエルフの魔法使いはジリオンランク魔法使いになられました。
あなた様の魔力量と属性を見込み、ジリオンランク魔法使いになられる権利があるとみなし、今回このような試験の場を設けさせていただきました。
試験の会場は、クロームの森にて執り行う所存です。
日時は追ってご連絡させていただきます。』
いやぁ…耳が早いねぇ…
50年前のエルフの魔法使い…メリ・アリステシア様のことか…
最近は魔族との戦闘で重傷を負われてあまり話を聞かなかったが…
ジリオンランク魔法使いの試験はクロームの森で歴代行われてきた
私の母上も試験をもちろん受けたが結果は、失敗でジリオンランク魔法使いにはなれなかった…
試験の内容は…たしか、森にいる魔物または、魔族を20体以上殺し精霊、または天使と契約すること
しかし、失敗した場合…もう二度とこの試験は受けられないとか…
『ジリオンランク魔法使いの試験か、魔物、魔族をたったの20体殺して精霊か天使と契約だろ?簡単じゃないか、だって私と契約すればいいんだから』
『確かに…魔族や魔物の強さがどれほどかは知らないけど…契約は確実にできるね』
母上も試験では魔族を13体魔物を56体殺して契約を失敗して試験には不合格となったそうだから、結構簡単に行けるかもしれないね
おそらく強くてもトリリオンランクまでしかいないと思うしいたとしても、少ないだろうね
『リリア・レッドヴェイルです。
ご連絡ありがとうございます。今回の試験を受験するということでよろしくお願いいたします。』
よし、これであとは試験の日時を教えてもらって終わり!
完璧なプラン!
『Bene, periculosissimum est me venire et visere.』
『うん?どうしたの?』
『いや、何でもないさ…頑張ってくれ』




