【プロットタイプ】プロット五段階
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
なんでこんなにプロットの話ばっかなんだよ。
と思われた方。
私が苦手だからです。
これがちゃんとしてないと、無事に終わらないからです。
だから試行錯誤の段階。
おにいさんもまだ試行段階だと思います。
プロットの作成には相応な段階が必要になってくる。ただ起承転結を行っただけでは、容易く失敗する。そして本編にまで影響が及び、未完成のまま放置なんて事も珍しくない。
「長編小説書く時のプロットってどうしてる?」
丁度部室で物を書いている時、同期の彼から声が掛かった。今度長編を書くらしく、その為のプロットを作成している様だった。
私は一度手を止めると彼の方を見た。彼は未だに頭を抱えている。
「……そもそも私はずぶの素人だし、当てには……」
「此処にいる奴ら、皆ずぶの素人だって!! だから心配すんな。学生時代ぐらい、失敗覚えなくてどーすんだよ」
そうにかっと笑って、此方を見た。
彼の性格はよく知ってる。かなり我を通す。ああ言えばこう言う。絶対に折れてはくれない。だから相手が折れる事になる。
このまま出は埒が明かない。そう考えた私は、大きな溜息を吐いて、用紙を用意した。
一、大体の流れを書く。言わば作品の章タイトルを考える。
二、その章タイトルに絶対に入れたいイベントを入れ込む。起承転結とも。
三、一度書いてみる。
四、書いたものからあらすじを作成。
五、あらすじの清書を考える。
「まぁ、この五段階」
書き記したメモを彼に渡すと数秒間しっかりと凝視する。其れからある一点を指差した。
「この一度書いてみるって言うのは?」
「登場人物がどう動くか分からないから、一度書いてどう動くか確認するんだ」
周りの部員達がどのように浮かんで書いているかは知らないが、私の場合、登場人物が脳裏を横切るのだ。そうして勝手に物語を展開していく。それを此方の指示通りに動かしてしまうと、自分の中での解釈違いが生じる。物語にリアリティが存在しなくなる。
これでもまだ発展途中だ。これからもっと別のやり方があるかも知れない。だから。
「これが正解とは思っていない。もしかしたらまた新たな作成方法を浮かべるかも知れない。だからやり方と一つと思っていた方が良いよ」
相手のやり方が、自分のやり方と合致しているかなんて、分からないのだから。
「有難う。参考にさせて貰うわ」
やたらプロットの話が多いと思われた方、その通り。
私が苦手だからです。
だから死ぬほど迷走してますし、転んでばかりです。
ちなみに連載にする時には、かなり諄くなるので、その点は排除します。
読者様
小説プロットタイプ ってなにが正解なの?
作者
連載版が正解で完成版です。
短編は其れに至る為の様々な可能性の一幕です。
平たく言うならば、ネタ集めの段階。
作者はこれを好きな作品に因んで『ごみ溜』と称してます。