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心酔

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

このデータ、一回消えたんですよぉ!!

書き直したんですよぉ!!

三分の二になりました( ¯-¯ )

ここぞとばかりに愚痴る作者。

『頭を撫でて戴いたのよ』。『抱き締めて戴いたのよ』。脳裏で女の甘ったるい言葉を反芻させながら現状を見る。彼奴は師であり上司でもある御前に抱き締められ、頭を撫でられていた。腕は折っており、その先に着いた手が顔面を覆う。表情は見えないが、どんな顔をしているかは手に取る様に分かる。


「人の恋路を邪魔するつもりはありませんが、控えた方が宜しいかと」

生徒と教師の恋愛は空想では多大な熱を帯びる。多くの人間が愛する設定だ。けれどもそれが現実に置き換わると、倫理的な問題が生じる。

教えられる側は何も知らないのだ。学も技も、善悪の基準に至るまで、何一つ。故、教える側が悪徳を帯びると、教えられた通りに染まってしまう。自らの好みになるように育てれば、必然的にそうなってしまう。

「誰が誰に? もしかして□□と私?」

黙って頷くと、吹き出した。それから肩を震わせて笑った。事の重大さをあまり認識していないようだった。

「あの子が私に抱いているのは、恋愛でも憧憬でもないよ。強いて言うなら心酔だ。そうだな。試してみようか」

そう言って端末を弄る。掛ける先は決まっている。


「呼ばれたので即座に参りました!!」

「うん。いい子いい子。大した話じゃないんだ。一つの例え話さ」

それから目を見開いて、問答が始まった。

「もし仮に、私が不特定多数の女性と交際していたらどう思う? いや、それじゃ足りないな。君が帰ってきた時に多くの女性を手篭めにしていたら?」

「特に何も思いませんね。強いて言うなら『鍵をかけ忘れてますよ』ですかね。というか、貴方様のお眼鏡に適う女性が複数人居るとは思えません。仮にいらっしゃったとしても、その様に雑な扱いはなさらないかと。もっと一人一人に情を掛けると思いますよ」

「よく理解しているね。百点満点の回答だよ。有難う。話したい事は以上だから」

彼奴はそう言うと、軽く一礼して颯爽とその場を後にした。

残された彼は俺を見て、僅かに口角を上げる。

「言っただろう? 恋愛ならば嫉妬し、憧憬ならば幻滅する。だから心酔だと。そんな生半端な感情じゃないんだよ」

何度目か分からないんですけど(三回目)、データ消えたんですよ。暫くショック過ぎて(´°‐°`)な顔してました。


恋人のような距離感で、恋人のように振舞ってはいます。

けれどもあるのは果てのない崇拝。

それは相手が幻滅する様な一面を見ても、ブレる事はありません。


相手を徹底的に理解しても、それでも憧れを続けるのは心酔なのではないかと。

心が酔ってる時点で、既に正常な判断なんか出来ません。


何時だって、そうでありたいと思います。

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