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Magic  作者: 遠藤 敦子
第1章 別れ話
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 そういうわけで私は雅之の連絡先を全てブロックした。もう終わった相手の連絡先をいつまでも持っていたって仕方ないから。

 別れて最初の1ヶ月はもぬけの殻のような状態だった。私が風邪をひいたときに「うつすなよ?治るまでデートなしね」と言い放つ思いやりのなさやカードゲームや高そうなスニーカーへの浪費に嫌気がさしたし、私に内緒で前の彼女と連絡を取っていたような男だったが、楽しかった思い出も走馬灯のように駆け巡る。

 バレンタインデーに私が好きなキャラクターのぬいぐるみをプレゼントしてくれたこと。またこれは付き合う前の話になるが、飲食店で酔っ払った男から被っていた帽子を奪われて困っていたとき、その男に一喝してくれたこともあった。でもあのときの頼もしかった雅之は、もう死んでしまったのだ。

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