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「よーし! 魔王も仲間に、なった事だ。
速攻で____
ハイベイ王国まで、行こう!」
すると……兵士達から文句が上がった。
「……もうですか!? 黒騎士様……」
「そうですよ。 アリス様のお怪我も治ったばかりだと言うのに……」
「もう少し休んでからでも……」
黙って聞いていたリオンが、叫び出す!!!
「……あ"ぁ!!! 何寝ぼけた事言ってんだ!? テメーら……
俺は、別に……お前らの国の事も魔王の事も……
どーうでも! いいんだよ!!!
俺が…! 俺の! 目的は____
国王にカレーライスを食べさせて!
カレーには、パンより。 ライス……米の方が、合うと早く証明したいだけだ!!!」
「・・・」
兵士は、黙る。
そして、魔王が……
「何じゃ……リオン! お主……。
わしとの戦いは、ついで! で、あったのか?」
「あぁ……そうだ!
だから、エリー早く! ハイベイ王国へと向かえる港へと案内しろ。
文句が、ある奴は国に返す」
「それは、良いが……
実は、船を動かすには人手が必要なんじゃが……どうすのじゃ?」
「…………ん〜〜……」
リオンが、悩んでいるとチェシャが……
「街にいる。 魔族のゴロツキ達に、でも
手伝わせたらいいんじゃない。」
「それは、名案だ!!!
早速!捕まえてくる_____」
そう言うとリオンは、飛び出して行った。
そして、30分後……
「いでデデデ……あ、アニキー!!!
説明を説明を! して下さい……」
ドサーーー!!!
リオンは、捕まえてきたゴロツキ達を魔王の前に投げつけると……
「エリー! これで、文句ないだろ!」
「ああ……良かろう! では、港に向かうとするか!」
すると……ゴロツキ達のリーダーが______
「な……何ですか? アニキ……ちゃんと説明して下さいよ」
そんなゴロツキ達に、エリーが物申す。
「何じゃ……お主達は、配下になりアニキと呼ぶ者の頼みも理由がないと手はかさんと申すのか?」
「いや……そんな事は、言っていないが_____
………てか、何だ!? お前は、アニキに言われるのは良いが_____
お前みたいなチビガキに、言われるのは腹が立つな!!!
俺達を誰だと思ってる!!!
泣かすぞ! クソガキ!!!」
「ほぉ……お前程度の者が、わしを泣かすじゃと______
これは、面白い!!!」
「……やめとけ! エリー…………」
「……ちッ! リオン、お前の頼みだから止めてやる。
じゃが、次は無いぞ!!! 配下のしつけもお主の仕事じゃ!」
「ああ……分かってる。
次は、ちゃんと説明しておく」
「……アニキー!!!
どーしたんですか!? こんなガキが、何だって言うんですか???
アニメが、良くても……俺は、許しませんよ! このクソガキ! アニキへの口の利き方、態度! 改めさせてやります____」
「止めろバカ!」
リオンのその言葉に、耳を貸さず魔族のリーダーは、エリーに襲いかかった。
エリーは、瞬時に魔力を拳に乗せると……
凄まじい勢いで! ゴロツキのリーダーを殴り飛ばした!
何が、起きたか分からないゴロツキ達……
リーダーは、もの凄い衝撃と共に壁を破壊して外へと吹き飛ぶ……
少しの間を置いてゴロツキの仲間達が、リーダーに駆け寄る。
すると……リオンを呼ぶ叫び声が!!!
「あ……アニキーーーー!!! り……リーーダーーーガーーーーーーーー!!!!」
みんなで、駆け寄ると……
殴られ。 顔の変形したゴロツキのリーダーが血まみれの瀕死状態で、倒れている……
「リーーー〜だーーー!!!」
騒ぐゴロツキ達…………
リオンが回復魔法をかけると、ゴロツキのリーダーは復活した。
「ぶ……っはーーー!!!
お……俺は、一体…………何が起こったのですか?」
「り……リー〜だーーー!!!」
ゴロツキ達は、ほっと一安心。 そして、チェシャが説明をする。
「あの子は、魔王よ。」
「・・・」
理解が出来ないのかゴロツキ達は、黙った。
そして、近づいて来たエリーが……またもや魔力を解放!
「こ……この魔力量は!!!」
「も……申し訳ございません!!!」
ゴロツキ達は、全員エリーの前に土下座をして謝った。
「分かればいい」
チェシャが、一言つける。
「あまり人を見た目で、判断してはいけないわ」
「分かりましたーーー!!!」
怯えながらも……大きな返事が、帰ってきた。
そして、リオンが切り出す……
「エリー。 じゃー……港に案内してくれ!」
「よかろう。」
すると……リオン達の足元に魔法陣が現れ!
光出すと! リオン達は、港に立っていた。
「・・・」
「おお! 海だ!!!」
「何じゃ…… お主は、海を見たことがあるのか?」
「ああ……この世界の海では、無いが……
わりかし海は、好きだな。」
「そうか……それは、それは」
「所で!? エリー船は、どうするの?」
チェシャが、尋ねると……
「それなら、心配するな!
ジャーーク! ジャーーーク!!!」
すると……
どこからともなく小猿が、現れ!
皆んなの前に立つと……
手を胸元に当てて、丁寧に挨拶をした。
「お呼びでしょうか……魔王様!」
「ああ……ジャック! 船を出せ!!!」
「かしこまりました。」
すると……
小猿は、自分のお腹に手を突き刺すと!
ビンに入った模型の船を取り出した。
「……いや! ちょっと待て……
エリー! こんなオモチャの船じゃ、誰も乗れないだろ!!!
しかも、この猿は……何だ?」
「こやつか……? こやつは……」
すると、小猿が話し出す。
「自己紹介が、遅れました。
私は、魔王様の【生きた道具箱】のジャックです。
以後、お見知り置きを……。」
「生きた道具箱……?」
「ああ……ワシが作ったんじゃ! どうじゃ……わしは、凄いじゃろ!!!」
「……いや! 確かに、凄いが…………
船が、まだ何だが……」
「船なら……あるじゃろ! これをこうすれば!!!」
そう言うと…………
魔王は、船をビンから取り出し海へと放り投げた!
そして、模型の船は海に浮かぶと……
波に攫われて、沈んでいった。
「・・・」
皆が、沈黙…… そして……
「おいッ!!!」 ザバーーーン!!!
リオンのツッコミと共に、巨大な船が現れた!!!




