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エピソード08 【 デートしたいのですが、時間が無い 】



私は卒業考査前に家に帰宅していた。

その事は夏葉先生は知らない。会ってないからである。


そして、土日は卒業考査の為に2日間勉強した。

勿論… 夏葉先生とデートしたいと思っていたのだが、

高校卒業したいと思ったし留年したくないので諦めた。


そして卒業考査の2.3(金曜日の夜)前に…

私は一旦春季キャンプ地から抜けて家に居たのだ。


(※実際の所は抜けて良いのかどうか不明。

 また新人選手はどうしていいのか分からない。)


卒業考査の初日は数学Ⅲと世界史Bに英語表現Ⅲの3教科。

2日目は日本史Bに古典B、科学に現代社会の4教科。

3日目は数学Bと物理に家庭科総合、英語総合の4教科。

最終(さいしゅう)日は生物と保健体育、現代文Bの3教科で終了。

あと、音楽の試験は卒業考査の試験前にテストする。


私の場合は今の所…

国語(現代文と古典)や歴史(日本史や世界史)に現代社会は完璧レベル。

英語(英語表記Ⅲと英語総合)と家庭科総合は真ん中ぐらい。

理系分野→数学Ⅲと数学B、生物や化学は微妙。


保健体育はこの試験の他に前に別の試験を行っていた。


但し、赤点(私立の赤点は29点と低め)は免れる可能性は高い。



土曜日の日にやれる事を全てやり切った。

ただ、プロでのキャンプの合同自主トレを理由に勉強出来なかったと言い訳をしたくないので頑張った。


また卒業考査の数日前に4番で捕手の彼からLINEが来ていた。

「 駿輔、一旦キャンプから離れるか? 」との連絡だった。


私は、「 一旦離れるよ。 」と報告した。



前日の夜も卒業考査の試験の為外に出る事なく集中した。


そして、卒業考査の当日。

私は歩いていつもより早めに起き、学校で試験前の勉強を軽くした。


「 あれ?網谷君、早いね! 自主トレは? 」


と1人の野球好きの女の子が私に聞いて来た。


「 一旦、抜けた。卒業試験受けないと卒業出来ないし… 」


「 あれ?網谷君って頭良かったよね?そんなに勉強しなくてでも受かるのでは? 」


と私はその言葉に頭にきた。

まぁ、その女子がどういう風に思って言ったのかは気にはしなかった。


と、また別の女性が私の教室(クラス)に入ってきた。

頭が良く、私と競い合っている頭脳系の眼鏡女子。


成績は1年の時からで学年の1位と2位を競い合っている。


「 あれ?網谷君、君が試験勉強してるの珍しいね、どうして? 」


「 そりゃあ、卒業考査の試験合格したいし、留年したくないから勉強してるだけ… なんか不満か? 」


「 いや、別に。ただ聞いただけ… 」と彼女は椅子に座った。


そして、教室に一人一人入ってきた。

また同じ日にその男の子が私の席に向かって行ってきた。


「 あれ?駿輔… 自主トレは?

 今の時期は新人合同自主トレじゃなかったのか? 」


と私の目を見て言った彼は私の机の上に手を置いて言った。


「 いや、勉強しなきゃ駄目だろ!試験受けなかったら留年確実やろが! 」と私はその男子に言った。


「 お前の成績(レベル)じゃ留年しないだろ!(2)学期末試験の時とか赤点一つも無かったやろ? 」


そりゃそうだ。赤点1つも無かった。

でも、今回の卒業考査の試験は私自身とても不安だった。

留年したらプロに行けない事は確実になるからだ。


あとは勿論、夏葉先生に卒業式の時に告白(プロポーズ)したいからだ。


他何人かも私の所に来て話をした。

また、元部長も4番で捕手の彼も来ていた。


「 やっぱりお前も来たか!」と4番で捕手の彼。


彼は阪神の球団でドラフト3位指名…

卒業考査の1週間前に沖縄から地元へ帰っていたのだ。


「 おう。やっぱりお前も来たか! 」


「 おう!やっぱり卒業試験受けないと留年嫌だしな。」


元部長が小さい声で私に言った。

「 お前の彼女(夏葉先生)と今朝顔合わせたのか? 」


「 いや、帰ってきてから1度も会ってない。」


「 今日、久々に会うのか?連絡は? 」


「 してない。卒業考査の試験の勉強してたから。」


「 へぇ、そうなんだ!」と元部長が言った。


「 で、先生なんか言ってたの? 」と私は元部長に聞くと、


「 あ、そういえば言い忘れてた。

 先生お前に逢いたがってキャンプ地まで行こうとしてたぞ! 」


「 え?沖縄までか!? 」と私は元部長に聞いたら、


「 おう! 」と元部長は頷いた。


と教室の扉が開き教壇に立った。

すると夏葉先生は私の目を見て驚いたのが分かった。

“ え!? ” と口を動いたのは分かったが、大声で言わなかった。


「 今日から卒業考査の試験が始まります。ちゃんと勉強してきましたか? 」


と先生は私達のクラスに言い、HR(ホームルーム)を終えた。


そして、1日目の試験が始まった。

初日は一番最初も言ったように数学Ⅲと世界史B、英語表現Ⅲの3教科。


夏葉先生は他の教室で試験官を勤めていた。


数学Ⅲの試験が終わり聞いて来た。


「 今日の数学内容的にどうだった? 」


「 まぁまぁかな。70点以上は取れてると思う。」


「 へ?70点… それでまぁまぁってどんだけ目標高く設定してるんだよ? 」


「 ん?全て80点以上目標にしてやってる。」


「 80点はちょっと俺には難しいな… 」と元部長。


先程とは違う眼鏡掛けた女の子と眼鏡を直し、

如何(いか)にもガリ勉ですと顔に出してる男子が私の所に来た。


「 私は全て100点を目標にしてがんばってますよ。」


「 俺も全ての教科をそれぐらいの点数を目標にして勉強してます。負けませんよ!駿輔君。」

と眼鏡をずれていたのを右手の人差し指でブリッジを直した。


そして、世界史Bも英語表現Ⅲも無事に終了。

確認(チェック)してみると自分の予想だが… 世界史Bが85点で英語表現Ⅲは92点。


まぁ、初日が終了した。

その夜に私は部屋に居ると… 夏葉先生が私の家にやってきたのだ。


「 駿輔。夏葉先生来たわよ! 」と1階から母親の声。


夏葉先生のドンドンと少し早い足音が私の部屋から聞こえた。

私の部屋を夏葉先生は開け、私の所に抱きついてきた。


「 駿輔君。会いたかったです! 」


そう、私は夏葉先生と何週間ぶりの再会だ。


「 先生… いきなりなんですか? 私に逢いたかったんですか? 元部長から聞きました。沖縄行くつもりだったんですよね? 」


「 あ、聞いてるんだ!そうだよ!駿輔君に逢いたくて… 」


「 そうなんですね。嬉しいです!

 でも今日は驚いたでしょ?連絡しなくてすいません。」


「 うん… 心配したんだから。」と先生は可愛い声で言った。


私は先生に寝台(ベット)に腰掛けてといった。

そして、先生は寝台(ベット)に腰を掛けて私に予定を聞いた。


「 ねぇ、網谷君。明日でも卒業試験の間に1回映画館一緒に行かない? 」


恋愛時間(デート)したいのですが、時間がありません。

 卒業考査の試験後なら大丈夫です。それでも良いんでしたら、その時に一緒に映画観に行きませんか? 」と私は先生の頭を撫でた。


 “ うん。 ” と私に抱きつきながら可愛い声で言った。


そして、初日の夜も次の日の日本史Bに古典B、科学に現代社会の4教科を軽く予習した。


2日目も科学以外は70点以上取れそうだ。

日本史Bは90点以上… 古典Bは70点ぐらい。現代社会は80点ぐらい…

科学だけは少し苦手で60点超えているかどうか分からない。


3日目と4日目も同様に…

 数学Bは5.60点ぐらい。物理も同じぐらいの点数…

 家庭科総合は90点、英語総合はなんと満点。

 生物は60点。保健体育は満点、現代文B80点。


全ての教科が終わった(※上記のは私個人の予想です!)。



そして、最終日の夜に先生から電話が掛かってきた。


「 試験、お疲れ様。今日2人きりで映画観に行きませんか? 」


「 分かりました。」と私は家を出た。


そして、隣から先生が出てきた。

私は夏葉先生の運転する車に乗った。


そして、先生は私の右手を恋人繋ぎし、私の唇にキスをした。


広島市南区段原南にある広島段原ショッピングセンター6F

へ向かった。


そこで2時間恋愛映画を観賞し…

放映中にも関わらず、夏葉先生は私の唇に暗い映画館の中でキスをした。


そして、終わり家に帰った。

また、私は学校を休み沖縄へ自主トレしに行ったのだ。


[卒業考査の試験の結果](※駿輔の総合点)

現代文B90点 古典B80点 数学Ⅲ75点 数学B70点

日本史B100点 世界史B100点 現代社会95点

英語表現Ⅲ95点 英語総合95点 生物60点 物理65点 

科学60点 家庭科総合70点 保健体育90点 計14教科1,145点


学年1位の成績。(クラス)の順位も当然1位で()(くく)った。


留年は無く、無事に卒業する事が決定した。

あとはマラソン大会に卒業式の二つとなった。



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