【陽翔アメリカ編】『Fastball & Saxophone』
◆序章「夢はひとつじゃない」
真尋は迷っていた。甲子園のスターエースとして注目される中、もう一つの顔――サックス奏者としての情熱も、彼の中には確かにあった。
「野球をやめたくない。でも、音楽も捨てたくない」
ある日、彼は母に告げた。
「アメリカに行きたい。野球も音楽も、どっちもやれる場所があるから」
父・駿輔は言った。
「どっちかじゃなくていい。お前らしく生きろ」
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◆第一章「二刀流の挑戦」
カリフォルニア州立大学へ留学。午前は野球部の練習、午後は音楽専攻のレッスン。
グラウンドでは最速151km/hの速球。
音楽室ではジャズ・サックスでソロパート。
仲間からは“ダブルブレス(息の二刀流)”と呼ばれた。
最初は「日本人が二つも?」と冷ややかな目もあった。
だが、試合での逆転完封勝利と、学内音楽祭でのサックスソロが話題となり、一躍スターに。
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◆第二章「子どもたちの指導者」
ある日、大学近くのリトルリーグでのボランティアを頼まれる。
「野球を通して、音楽も教えてくれない?」
はじめは戸惑いながらも、真尋は子どもたちに「音でキャッチボールする」ような指導を始めた。
「フォームもリズムだ。球も音も、重心が大事」
そう語る彼のレッスンは、次第に口コミで広がっていった。
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◆第三章「マイナー契約と、吹奏楽団の舞台」
卒業を前に、マイナーリーグ球団から声がかかる。
同時に、地元の交響吹奏楽団からソリストとしても契約。
「プロ野球選手 兼 プロサックス奏者」という異色の肩書に、地元メディアが飛びついた。
野球のない日は演奏会、演奏のない日はマウンド。
陽翔は、二つの夢を“交互”ではなく“同時”に生きていた。
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◆最終章「音楽と野球のフェスティバル」
帰国後、姉・未衣奈との約束を果たす日が来る。
東京で初開催された**「Dream & Sound Festival」**――
音楽×スポーツの融合イベント。
ステージでは未衣奈が吹奏楽を指揮し、グラウンドでは真尋がピッチングショーを行う。
そして最後に、兄妹によるジャズ×マーチの即興セッション。
「夢は、ひとつじゃない」
二人の背中が、そう語っていた。
観客席には、母・夏葉と父・駿輔が並んで座っていた。
手を取り合い、子どもたちの“未来の音”を聴いていた。
ご希望があれば、未衣奈編・真尋編を個別に章立てで展開した詳細バージョンも執筆可能
(※コメント下さい)




