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Times Limit Lover ~ プロ野球入団予定の私と隣人の鬼教師の時間制限の恋 〜  作者: AQUARIUM【RIKUYA】
『 Times Limit Lover』(夏葉視点)
31/39

第11話:「 栄光の記憶、今奏でる音 ~ 響け、未来へ ~ 」

◆回想:かつての広陵高校


――5年前。

夏葉が新任1年目で指揮を振った名古屋国際会議場。

「吹奏楽の甲子園」と呼ばれた普門館の伝統を継ぐ舞台で、広陵高校は西関東代表として全国大会に挑んだ。


玉名女子、大阪桐蔭、習志野、天理、岡山学芸館、埼玉栄、春日部共栄、関東第一――

そうそうたる強豪校を退け、彼らはゴールド金賞・第1位を獲得。


――あれは奇跡だったのか、それとも必然だったのか。



◆現在:広陵高校・音楽室


夏葉が復職して半年。

部員たちは、かつての輝きとともに、“今”だけの音を模索していた。


全国大会へと続く道のり。

最初の壁は――「地区大会(西関東支部)」「都大会(県大会)」「支部大会」。


部長「春日部共栄と当たるかもしれません」

副部長「完成度が異次元です……」

夏葉「でも私たちは、“今”の広陵を信じて。過去ではなく、今ここにある音を」



◆都大会(県大会)当日:埼玉文化センター


他校の音がホールに響く。

•埼玉栄:圧倒的な精度と一糸乱れぬアンサンブル

•常総学院:情感豊かな木管と独自の世界観

•春日部共栄:安定した金管と繊細な打楽器表現


そして、広陵高校の音は――完璧ではないが、まっすぐな“想い”があった。


結果:金賞受賞、西関東支部大会進出。



◆支部大会:西関東支部・さいたま市文化センター


緊張感漂う会場。

演奏順は、前が天理高校、次が習志野高校、そして広陵高校がトリ。


夏葉「想いのある音を、届けましょう」


演奏後、静寂を破るように大きな拍手が響いた。


結果:金賞・代表校に選出、全国大会へ。



◆全国大会:横浜みなとみらいホール


ステージ袖に立つ夏葉。

かつての記憶がよみがえる。


夏葉(心の声)「あのときは余裕なんてなかった。今は彼らを“信じる”力がある」


演奏が始まる。

一音一音が、まっすぐ客席に届く。

強く、優しく、純粋な音――その“想い”が、会場の空気を変えていく。


結果発表――


司会「ゴールド金賞、第1位は……広陵高等学校!」


会場に歓声が響き渡る。

涙を流す部員たち、夏葉も目元をそっと拭った。



◆ラストシーン:中庭(数日後)


夏葉「あのステージはゴールじゃない。また“日常”に戻って、次の音を探すのよ」

生徒たちが頷く。


見学に来ていた香奈「お姉さん、全国一位ってすごいですね!」

駿輔「でも一番すごいのは、そこに至る“想い”なんだろうな」


空へパンアップ、タイトルが浮かぶ。



◆ナレーションまとめ(エピローグ)


広陵高校吹奏楽部は、地区大会・都大会(県大会)・支部大会を勝ち進み、名だたる強豪校が集う全日本高等学校吹奏楽大会 in 横浜にて、ゴールド金賞・第1位を受賞した。


出場校例:

•北陸支部:高岡商業・富山商業

•東海支部:名電・東海大翔洋

•関西支部:淀川工科・天理・洛南

•東関東支部:習志野・柏・幕総

•西関東支部:埼玉栄・春日部共栄・伊奈学園

•東京支部:片倉・関東第一・高輪台

•北海道支部:札幌日大・北星学園

•中国支部:岡山学芸館・就実

•九州支部:精華女子・福工大城東


かつての普門館から、現在は名古屋国際会議場に舞台を移した全国大会。


夏葉が1年目で手にした栄冠は、その後も部の礎となり、彼女が結婚・出産で現場を離れた後も、広陵高校は金賞を獲得し続けた。


そして5年――

夏葉の復帰により、部は再び新たな風を受け、“今”の音を全国に届けた。


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