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爆縮と体温の機知(8)

退屈の中で探す

雲が多い日々だったところから

いきなり

何も無い空になると

退屈な気分になるのは

何故だろうか

あの雲には

何の意味も無く

今ある青にも

何の意味も無いのだが

あった方が良いのだと

自らな中で作っているようである


日向の暑さと

引き抜いては生える雑草

毎日変わらない

農家の声を聞きながら

外で煙草を吸う

黒い日傘の年配の女性と

会釈をすると

二言、三言

取るに足りない会話をした

ただの定期文である

天気が変われば

肌寒ければ

文言が変わるようなものだ


穏やかな夕方は

柔らかな風と軒先の日陰で

涼を取れる

眺める道を行き交う車は

都会ほど多くは無く

耳に痛いようなクラクションは

聞こえては来ない

車間距離もあけてあり

安全運転を見ることが出来る

何かに急かされている雰囲気は

若い車に乗っただけの人

道を譲る年配の車もあり

それぞれがそれぞれのペースで

生きていることを

理解できる形である


赤とんぼが

少なくなって来た

飛ばない季節になり始めている

朝晩の涼しさが

人によっては

寒く感じることだろう

西日の下にある山は

木々の語らいを明るく照らす

緑のバーのようだ

木の葉の囁きが聞こえるが

実に静かである

車のライトが点き始めると

明るさがスポットライトになる

狸と猫の合戦の時間だ


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