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サクッと世界が終わらせられた話  作者: ☆4IPON☆
第一章
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第四話 扇さんの話 -後編-

相田は何者なのでしょうか。

第四話前編を読み返してみて、そう思いました。

まぁ、今後色々と明かされていくことでしょう。

それでは、第四話後編、お楽しみください。

「うーん、やっぱり個体によって好みも変わるみたいだなぁ、やっぱり一回パソコン丸ごと一台与えてみようかな...。」


「あ、あれ?相田...さん、かな?」



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2019/9/4 P.M.7:00


結局私は、相田と会話することなく、店を後にした。


カウンセリングが早く終わって、暇だったから来てみたら、なんとも奇遇だった。


相田もパソコンの部品が欲しかったらしい。


とりあえず、目当ての品は手にはいった。


「昼の2時にあんなところで何してたんだろう...。まさか、相田さんってニート...?」


平日に昼間から働きもしないでパソコンの部品を物色している人を見かけたら、まぁ、そう思ってしまうのもあり得る話だ。


なんて、言ってる場合でもない。実際自分だって似たようなものだ。


都会に出てきたはいいものの、周りに馴染めず、そして引きこもりになった。


実質、今の生活は両親が共働きで送ってくれるお金だけでやりくりしていた。


たまに、自分の貯金を崩すこともあったが。


それに、今は実家から弟が来ている。何とかして、今月を乗り切らなきゃ、という気でいた。


場所は変わって、私の自宅。駅に近く、日当たりもそこそこいい。かなり、気に入っている家だ。


「ただいま。」


「おかえり、姉さん。」


弟は何故か玄関で待ち構えていた。目つきが少し、怖かった。


「な...なに?どうしたの?怒ってる?」


「カウンセリング、サボってないよね?」


「ちゃんと行ったよ。」


「嘘つき。じゃあなんで昼間に電機店にいたのかな?」


見られていたらしい。まぁ、本当のことを言えばどうってことはないだろう。すぐに解決する。


「あれは、いつもより早く終わったから、暇つぶしに行っただけよ。」


「いつも、6時頃までカウンセリングが続くって言ってたよね?あの病院、ここから1時間くらいのところにあるんだよ?」


なんか今日はやけに突っかかってくるな。いつものことだったけど。


「僕は姉さんを昼の2時くらいに見かけたんだ。じゃあ、11時頃に家を出た姉さんは、1時間で病院に着き、1時間でカウンセリングが終わり、1時間で帰ってきて、それで電機店に行っていたというわけ?」


「そうよ。何か問題でも?」


長い。

顔近い。

面倒くさい。

うっとうしい。

あっちいけ。

なんだこの弟は。今日はいつにも増してうるさいぞ。


「いつもなら6時間も続いていたカウンセリングが1時間で終わったって、そんなこと言って僕が信じると思うか?」


「いや、事実だし。」


完全に、ドライになっていた。


あまりにも面倒くさかったものだから、テキトーに話を切り上げて、私は自室に行った。


またその間にも、ごちゃごちゃ言われた。


そういえば、考えとかなきゃいけないことがあった。


実際、我々の計画は誰かにばれた瞬間、終わり。


真面目に、人生が詰む。多分、ばれたら死刑になる。


だから、誰にも知られちゃいけない。


もちろん、それは弟にも。


ついでに、(こいつ)は口元がゆるゆるなんだよ。


内緒と言って、内緒になった試しがない。


玄関で何分も立ち話?説教?された挙句、


「次は僕もついて行く!」


なんて言うもんだから、


「もう行かなくて良くなった。」


と、言ったら、


「姉さんはそんなんだから、病院にも見捨てられたんだよ!!」


なんて言ってきた。


薄羽は、私のことを見捨てたのか...?と、少し不安になったが、よくよく考えたら違った。


「あとはお前次第だ。」


と、背中を押されたわけだ。


ここから先は、お前の人生だから、と。


「なんか、無駄に疲れちゃったなぁ...。」


部屋でパソコンを組み換えようと準備していたが、急に眠たくなってきたんだ。


そのまま、パジャマに着替えることなく、私はベットにダイブした。


そのまま、寝てしまい、次に目が覚めたのは日が明けてからだった。


これで、私の9/4は終わり。



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2019/8/31~9/1 A.M.0:00


主「あーらら、日付変わっちゃったね」


翔「まぁ、主が説明してくれてんだし、俺も暇だし、かまわねぇよ」


扇「私も、夜型だし。やっぱり7INEって便利だね」


翔「そういうこったぁ。続けてくれ」


主「あぁ、ありがとう。じゃあ続けるね。今回我々が使うウィルスについてなんだけれども、まぁ、あんまりよく知らないよね?簡単に説明させてもらうよ」


翔「うん。知らない」


扇「やっぱり、知っておかなきゃね。私たちも」


主「そうでしょ?まずは、このウィルス自体がどんなやつなのかって話。餌を与えたら成長するってのは、話したね。あと、死んじゃうことも。実際、そこらへんは俺がうまくやればいいだけだから、問題ないんだ」


翔「いつ起爆するかわからないんだっけ」


主「いや、実はそこも俺がうまくやればコントロールできないことも、ない」


扇「?」


主「こいつ、ただ増殖するだけじゃないんだ。増殖することで、こいつらにできることが増える」


翔「よかったじゃねぇか」


扇「おめでとう...?」


主「実際、そこまでめでたくもないんだ。いいか、心して聞いてくれよ」


翔「おう」


扇「うん」


主「このウィルスは、増殖したあと、いろいろな端末に拡散され、その端末でも増殖を始める。そしてまた拡散され、次の端末でも増殖を始める。これの繰り返しをするんだ」


翔「それのなにが問題なんだ」


主「端末に拡散されて、増殖したあとどうなるか」


扇「どうなるの?」


主「端末がぶっ壊れる。正しく言うと、ほとんど消えて無くなる。増殖するために端末を食い荒らすんだ。まぁ、食い残しが出たりはするが」


翔「なにそのぶっ壊れ性能」


扇「この情報化社会にそんなことやったら、確実に世界中で大混乱が起こるよ」


翔「まぁ、そうなるかも知んないから、規制とかが入ったってことだろ」


扇「あ、そういうことか。話が繋がった」


主「順調に話を飲み込めているようだね。実は、さっきまで端末って言ってたけど、実際これ機械にだったら何にでも拡散されて、増殖するんだ。君らって、体のどこかに機械が埋まってたりしないか?」


翔「しない」


扇「しないけど、主は?」


主「いやぁー、なかなかうまくいかないもんだね。俺って心臓にペースメーカーつけてるんだよね。」


翔「おい、まてよ。それって」


主「うん。計画がうまくいって、成功した時。100%

の確率で、俺は死ぬ」







はい。

俗に言う、死亡フラグを立てて、今回はここまでです。

果たして、相田は回避できるのでしょうか。はたまた、本当にこのまま死んでしまうのでしょうか。

まぁ、100%死ぬって、回避できないでしょうけどね。(フラグ)

それでは、次回も良しなに。

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