表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/19

千里の道も一歩から

今朝は夢見が悪かった。だいたい、夢を覚えてるのもひさびさ。

”夢の中で、俺はチューバだかいう、大きな楽器を吹いていた。

でも、息だけで音がならない。2年の酒井が、やり直し!と指示。

俺は頑張るが、いつのまにか、サッカーグランドをチューバを持って

走っていた。キーパーがこっちに来てどうする!!と顧問から叱責される”


というとこで目が覚めた。

そうだ、昨日はマーチングという”楽器を演奏しながら行進する”という吹奏楽部門の

大会のDVDをみてるうちに、寝てしまったんだ。


俺は、毎朝恒例の体重測定をしてみた。

ほ・・かわらない。でも、体脂肪率が、、、げ、、13㌫・・

前は7㌫だったのに。

これは、筋肉が落ちてその分、脂肪がついたんだ。まずいぞ、やばいぞ。

結婚するまでは、メタボになりたくない。

その朝は、通勤で歩いて10分の職場・西岡高校まで走った。まあ、たかが知れてるが。


職員室での朝礼の後、俺は今日の仕事の段取りを確認した。

えっと・・今日は役割を生徒に割り振るんだっけ。

その前に、浜岡先生のメモを確認と。


メモを見るうちに、俺は青くなった。

吹奏楽部の定期演奏会は、いろんな部や教員・父母の助けを借りてるんだ。


・演奏会前日のホール練習で、場所が取れない時は、当日の朝、

遅くても、10時には会場前まで楽器が到着。

部員は、パーカスを中心に、トラックでの置き場所を決める。

楽器の積み下ろしには、部員の父母、先生方の協力をお願いする。

トラックは早めに手配する。


・生徒・部員、教員の役割分担表をつくる

・当日の詳しい時間割を作成する


・放送部と話し合い、特殊効果の使い方を決める

録音をお願いする。あと、演奏会のアナウンスを頼む。原稿はこちらで作る

・美術部に、イラストなど以来。ポスターはなるべく作成

・当日の練習前に、イスの位置、お立ち台の組み合わせ、を決める。

部員が迷わぬように、テープでコンマスの位置をマーキングする。

照明を、会場のスタッフと相談


・他高校のトラブルを避けるのに、生徒指導に数人の先生方をおねがいする。

・チケットのもぎり、受付は部以外の生徒にお願いする、

・チラシの入れ込みは、原則、持ち込み団体が自分で行う

・当日は弁当持参。会場敷地内に部員はとどまる。

・足の悪い聴衆には、すぐ車いすを用意、しかるべき席に案内する

・ブーイングが出ない限りは、アンコールを用意



うmmmm。これは、俺用の注意書きだな。わかりやすいけど、

これは、自分が出来ることはやるが、頼まなければいけない事も多い。

放送部・美術部・それにボランティアで手伝ってくれる生徒数名。


受付は、部員にさせよう。自分の事は自分でだ。

演奏中の受付は、どなたか先生を頼もう。多分、俺は舞台裏で指示を出さないと

いけないだろう。


それにだ。プログラムだ。原稿は生徒に書かせてと、それをPCに入力

レイアウトして、印刷したら、製本・・・

時間がなさすぎ。とりあえず、トラックの手配だけはなんとか・・


俺は事務局長に相談してみた。事務では会場を手配してくれ、会計もお願いする

事になる。トラックはどうなのだろう。

恐る恐る事務に問い合わせると、”去年通りでいいですね”と快諾と一緒に、

”イスや譜面台の数だけでも、出してください”と請求も来た。


その日は、授業の合間もその算段で頭がいっぱいになった。

で、うっかり忘れる所だった 1年生を入れた新名簿を 作らないと。

(これは、パート練習に入る前に各部をまわって、記入させるか)


昼休み、何か食欲もなく、コーヒー飲んでボーっとしてるうち、終わった。


ー・-・-・-・--・-・-・--・-・-・-・-・--・・-・-


放課後、パート練習、合奏練習が終わった後、俺はすぐ役割について

おおまかな話をした。2,3年は、当日の事はウッスラわかってるようだ。


「まず、早急にプログラムを作る必要があります。

俺にも案はあるが、プログラム作り 希望者は?」

静寂が音楽室を支配した・・・。

「じゃあ、俺から指名、1年生から織田、2年、石黒、鈴木 3年、藤田、東

時間がないので、大人数でワっとやろう。」


”先生、PCは文字の入力しかできません”

指名された部員たちが慌ててる。

それは、困った。。。。。。そだ、うちにPC部ってのがあったはず、同好会だったかな

そこにお願いすればいいかな。いざとなれば、俺がなんとか・・


「そこについては、俺、考えてる事あるから、とりあえず、原稿だけでもはやく

作って下さい。次、当日のステージ係り、これは椅子の位置とか立ち台とか

あと、パートアンサンブルで出るタイミングとか、マネージャーのような事を

してくれる人3人、1年、奥山、2年、小川、3年、栗田。


次、当日の受付、1年、菅野、目黒、2年、須藤、伊藤。


後、一番大事な”お願い係り”。これはお手伝いしてくれる美術部と放送部に

部員が直接お願いにいく係り、連絡係りでもある。

3年は飛鳥井、2年は和歌山。とりあえず以上。

後、細かい事は出て来た時に考える」


役にあたった部員達は不満顔だけど、自分はこの仕事いやだというのは、受け付けない。

と改めて宣言した。

定期演奏会まで、かぎりなく短くて仕事が限りなくあるきがする。

でも、千里の道も・・ってやつだ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ