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プロローグ

 魔法を使う人間を魔術師と呼ぶ。異端の力、掌から炎を出したり、土でゴーレムを造り出したりと、彼らは一般人には到底真似できない力を持っている。

 最初は西洋で発見されたが、中国なんかのアジア諸国でもそれらは確認されるようになった。が、魔術師と言うのはその圧倒的力を持つ者もいる、それ故、魔法を使える存在は政府の所有物となる。

 魔法の中でも、軍力を遥かに凌ぐ魔法なんかもある、軍事力より魔法の方が上なわけで、各国政府は魔術師を武器や兵器の様に使う事もある。


 その魔法の中でも、最も少ない種類の魔法があった。傷を癒す、碧色の治癒魔法。






「僕は、君の秘密を知っている」と、ベットに押し倒した少女に言ったのは、女性にしか見えないがれっきとした男だ。女子に負けないきめ細かな肌を持つ彼は、元々伸ばしていた髪を束ねポニーテールに。


「ひ、秘密って……何の事?」


 ハーフの少女は毛先にカールのかかった髪を揺らし、後ろに逃げ、背中に壁が当たり逃げ道が無くなる。自分を押し倒した女装少年を見れば、頬を赤らめ、潤めた瞳でジッと自分を見据えている。本当に男かどうか、疑ってしまうような見た目だが、既に男と確認済みだ。 


「噂は知ってるでしょ? 帝国劇場の怪人……君は同じなんだね」


 女装少年が何か言う前に逃げよう、とするがハーフの少女は手首を抑えつけられ、動きを封じられる。


「カノン、君は魔術師なんだね」


 カノン、と呼ばれたハーフの少女はため息に似た息を吐き思う。


「何で、こんな事になっているのだろう」

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