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一人百物語

するする~

作者: 犬猫夜行
掲載日:2026/07/18


風呂あがりにベランダに出て涼んでいた時の事。

ベランダのすぐ下には車道にして三車線程の幅の川が流れており、川を挟んだ向かいにはマンションが建っている。

そのマンションの壁に、影が映っていた。

はじめは自分の影だと思っていた。

そして気付いた。

自分の影にしては大きすぎる?

人の形をした影はマンション二階から三階に渡って浮かんでいた。

背後には自分の姿をそんな巨大な影に映す様な光源は無い。

試しに手でも振ってみようかとしていたら、

するする~っ、と

影は壁面を泳ぐ様に左斜め上に移動して、消えてしまった。



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