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『かわたれどきの侵略者(1、2)』

作者: 水井田のう
掲載日:2026/06/13

「ダン――」

甘い囁きとともに、マリが私を揺り起こした。

二人に、異星人からの災難が降ってわいた。

平和な日常が崩れる瞬間、ラストはどうなるのか???

「ダン――」


甘い囁きとともに、マリが私を揺り起こした。


まだ夜明け前の、彼は誰時かわたれどき

休日だというのに、表の道を誰かが歩いている気配がするという。


私は眠い目をこすりながらベッドを降り、そっと窓から外を窺った。


確かに聞こえる。

奇妙なテンポの足音だけが、静かな村に響いていた。


――1、2。

――1、2。


だが、姿までは見えない。


しばらくして気配は遠ざかり、やがて朝が来た。


その日の夕食時、私とマリは早朝の出来事を話題にしていた。


町へ買い物に行ったマリが聞いた噂によれば、見慣れない宇宙船が裏山に着陸したらしい。


「どこかの国の船が不時着したんだろう」


そんな結論で話は終わり、やがて私たちの結婚式に誰を招くかという話へ移っていった。


町で本当の出来事を知ったのは、その翌日だった。


宇宙船は異星から来たものだった。

そして現れた異形の者たちは、町の大きな建物を次々に破壊したという。


町から戻ったマリは、玄関を開けるなり私に抱きついてきた。


よほど怖かったのだろう。


真っ赤に泣き腫らした大きな眼から、涙がこぼれていた。


その日を境に、私たちは異形の者たちから身を隠して暮らすようになった。

挿絵(By みてみん)

夕暮れ時。

友人から贈られたブーケを大切そうに抱えたマリと、村はずれの廃墟で肩を寄せ合っていた、その時だった。


突然、外から足音が聞こえてきた。


――1、2。

――1、2。


やはり、1、2、3とはならない。

あの日と同じ、奇妙なテンポの足音。


それが廃墟の前で止まった。


私は息を呑む。


彼らは、不安定な二本足で立っていた。


――ここは危ない。


裏から逃げようと、私はマリに目配せした。


マリは、三つの大きな眼で静かに頷いた。

どうでしたでしょうか?

異星人、我々も他所の星に行くようになったら

そう呼ばれる。

目的如何に寄らず。。。

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