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腕時計

作者: 歌川 詩季

腕時計しません。

 われわれの手首が腕時計を巻かなくなっても

 (かせ)から解き放たれて

 時間に縛られることがなくなったわけじゃない


 その流れを緩める(せき)

 その針を休めておく針山も

 だれひとり手に入れることはかなわずに

 かつてより

 ほんの少しだけ軽くなった手首をふって

 自由を得た囚人の真似事(まねごと)をするように

 あおむけになって 青空なり 天井(てんじょう)なりを

 ぼぉっと眺めてみたりしているのみだ


 だけど われわれの手首に巻きつくのをやめたって

 時計がなくなりなどはしないし

 その緩まない流れも その休まない針も

 われわれの手首とは違う場所で

 変わらず時間を刻みつづけている


 ぼおっと青空や天井(てんじょう)を眺めるひとときを

 幸運にも取り戻したところで

 われわれはけっして それを忘れちゃあいけない

 てか、持ってません。

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― 新着の感想 ―
若い頃は腕時計していないと手首が落ち着かなかったのですが、今の職場が腕時計禁止(装身具に括られている?)だった事で着けなくなりました。 当初は違和感がありましたが、何十年も経った今ではすっかり慣れまし…
男の人は……そんな感じかな?
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