第67話 他の転生者ばなし 桐生 睦美の場合その2
この子の話すごく長くなった。
今話も楽しんでいただけたら幸いです。
マイホームなるスキルを貰った、私が住んでた家を向こうで召喚できるらしい、こちらと違うところは攻撃が一切効かないところや中にある物が自然回復するところかな他にも幾つかあるけど主なのはそれかな。
あとはマイホームの中の別のスキルだけど別宅というのもあるこれは新しく建物を造り呼び出せるみたい、勿論数に限界はあるけどやる気のある人にならとんでもないスキルなのだろうけど私にとっては‥‥‥。
他にも幾つか力や物を貰った、親が残してくれたお金とかも向こうのに替えてでくれるらしい。
地球にはなんの未練もないけれど両親や兄のお墓の事だけが気になる引きこもっていた私だけれど墓参りや掃除にはたまに行っていたからだ、そのまんまになるのは流石に嫌だ。
でも叔母さんや親戚の人が管理してくれるかな、私の家は無くなったけれど土地はあるはずだから、それにいくつもの物件も残ってるから、それを相続してるはずだからそれで面倒をみてくれるかな。
叔母さん以外は私には興味なかったけど大丈夫なはず、私がそう小声で口に出したていたら神、女神様がこう言った。
「貴女が思っている以上に周りは貴女の事を思っていたのよ、亡くなったご両親やお兄様もね」
「どう言うことですか?亡くなる前の話ですよね?」
「勿論亡くなる前もだけど、亡くなった後もよ、ご両親が願ったから何とか貴女がお兄様の死に目に会えたのよ、本来なら会えなかったはずなのに死を少しだけ遅らせることが出来たの、そしてお兄様が貴女を色々な害悪から守っていたわ、貴女が絶望してからも自殺しなかったのはそれもあるのよ、他にも貴女が気づかなかっただけで周りの人のサポートや気遣いがあったのよ」
「そんな事ってあるんですか?父や母のおかげで兄の死に目にあえた、兄のおかげで自殺しなかったし不幸な目にもあわなかったと、確かにそうなのかもしれないけど、周りの人のサポートは感じなかった、叔母以外は」
「そう、言葉で言っても分からないかもしれないわね今の貴女には、分かったわ本当は駄目なのだけどこれからの貴女の生きていく道の為にも見せてあげる、貴女が亡くなった後のお葬式の様子を」
そう女神様が言った瞬間目の前に映像が映った。
それは女神様が言ったように私のお葬式の様子だった。
叔母や友達、最近疎遠になっていた親戚達が映っているご近所さんもいた。
いたるところで涙をすする音や悲しげに話しているのが分かる。
叔母「なんであの娘がこんな目に会わないといけないの家族を失い更に自分の命まで」
伯父「そうだな、弟達が亡くなってから何とか立ち直ったと思ったら礼治君が亡くなってからは見ていられなかったそのせいもあり私達もお前に任せっぱなしにしてしまっていた」
叔母「私も睦美ちゃんが人との関わりを好んでいなかったのが分かったから最低限の事しかしてこなかった、無理にでも一緒に暮らせばよかった、そしたらこんなことにはならなかったかもしれない」
叔母さんのせいじゃないよ私が拒否したからそんな空気を出してたから悪いんだ。
他にも色々、親戚のみんなの話聞いてたら私の事を無視してた訳じゃなかったみんな私にどう接したらいいか分からなかったみたいだ、そして私の気付かないところで色々助けてくれていたらしい。
だからか色んな勧誘や投資ばなしとかややこしいことがなかったんだ。
金持ってる若造いたらそういう輩寄ってくるはずだもんね。
一方、友達達が集まってるところ。
「たまにラインとかメールのやり取りしてたぐらいだった前はいつも一緒に遊びに行ったりしてたのに、睦美に気を使いすぎてた、もっと何も考えずに誘えばよかった」
「そうだね、私も家に行っても家族の話、わざと避けてた本当は前向きになってもらうためにもそういう話もしなかったらダメだったのに嫌われたら嫌だしうざがられるのも恐かったから」
そんな話が続いた、みんな私の事を気遣ってくれていたのだ、友達だから当たり前なのに、立場変われば私もしてたはずなのにそんなことも気付かなかった視野がどんなに狭かったのか。
ご近所さん達も私や兄の事を見ていたくれたらしい、特に兄がなくなってからは、そういえば家からたまに出たときはよく声かけられた気がする。
本当に何も見えてなかったのだ周りのことなんて。
「これで分かったでしょ、貴女は愛されていたし、気遣われてもいた事が、これから別の世界で生きていくけど少しは前を向いて生きて欲しいの、それがみんなの望みだから、いきなりは難しいかもしれないけど向こうで外に出られたり、笑って生きられたらいいね」
「そうですね、私も前を向いて歩く時が来たのかもしれません、すこしづつだと思うけど」
「ではもう向こうに送るわね、元気に暮らしてね、向こうに行っても見守ってるから」
「ではいってきます、本当にありがとうございました、映像見せてくれて、向こうで少しだけ頑張ってみます」
本当に彼女には幸せになってほしい、彼女は気付いてなかったけど彼女ほど人に好かれてた人はいなかったのだから。
(大地の女神)
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