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銀世界

作者: お薬飲めたね

 目が覚めると目の前に銀世界がいっぱいに広がっていた。

そこに誰の姿があるわけでもなくただ私一人がそこに横たわっていた。

ふかふかな綿飴に包まれている気持ち。

どこまでも吸い込まれて、どこまでも落ちていきそう。

怖いようなワクワクするようなそんな気持ち。

ずっとこのままでいたい。そう思った。

どれだけ時が経ったかわからないほど目の前は銀で溢れていた。

起き上がらなくちゃ。そう思う私の意に反してからだは言うことを聞いてくれない。

不思議なことに寒さは全く感じなかった。胸の前に手を組むと自然と暖かくなった。

胸の中が光り輝き熱を帯びる。

またゆっくりと目を開け空を見つめる。

たくさんの銀が降ってくる。

起き上がって銀を手に取る。

手のひらに乗っては溶け乗っては溶けを繰り返している。

ぎゅっと手を握りしめる。

その銀には私を温める力があった。



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