200文字小説集 vol.2 この道がずっと続けばいい(200文字小説) 作者: 日下部良介 掲載日:2021/12/15 先ほどまでの喧騒がウソのように静まり返った中、彼女と二人で歩く。 気の合う仲間とささやかな忘年会をやった。少人数だとはいえ、それなりに盛り上がった。電車の時間も気になり始めた頃、お開きにして僕は彼女を駅まで送ることにした。 「駅まではちょっとありますね」 「でも、もうすぐですよ。だけど…」 「だけどなんですか?」 「この道がずっと続けばいいと思っています」 「どうしてですか?」 「君とずっと一緒に居られるから」