プロローグ
本章をもちまして、本編は終了となります。
また本章では演出の関係上、三人称視点が多くなります。
よろしくお願いします。
拝啓
この度のドルフ王国侵攻の報を受けてお手紙いたしました。
このお手紙が届く頃には伯爵様以下、家臣の皆様もご出陣のことと拝察いたします。
僕は遠方にてご助力出来ることはありませんが、皆様のご無事とご武運をお祈り申し上げます。
この手紙が無事に届くことを願って。
敬具
追伸 些少ながらお金をお送りいたします。防衛費の足しにしていただければ幸いです。
◇
「父上。リー……いえ、かの匿名の者から手紙が届いたとのことですが」
「うむ。我らの武運を祈るとともに、些少ではあるが金を送るゆえ、軍資金とせよとのことであった」
「そうですか……この緊急の時、少しであっても助かります。それで、金額はいかほど……ってこれは、白金貨!?」
「冒険者になったは良いが、一体何をやっているのだ、奴は……」
お読みいただきありがとうございます。
また評価、ブックマーク等いただき誠にありがとうございます。
本章の章題につきましては、ジュブナイル小説の大家であらせられます故・宗田理先生の著作より名前をいただいております。
この場をもちまして、天国の宗田先生に御礼を申し上げます。




