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よろしくお願いします。
序文のようなものになります。
誤投稿等ではありません。
本章では、ホラーな展開を予定しております。
私の文章力の問題もあり、あまり怖くはなっていない気もしますが、苦手な方はご注意ください。
どうして、こんなことになったのだろう。
問いかけても、それに応えてくれる人は誰もいない。
失敗なんて、するはずの無い依頼だったはずだ。
出来る限りの準備を行い、可能な限りの安全対策をした上で、僕達は依頼に臨んだ。
でも、皆死んだ。
生き残ったのは、僕1人。
僕1人が助かったのだって、なんのことはない。
運が良かっただけ。
僕が、他の皆よりも後方にいただけ。
皆を盾にして、僕は1人逃げ延びた。
彼らの、彼女達の悲鳴が、助けを求める声が、今でも耳の奥にベッタリとこびりついて離れない。
依頼なんか受けるべきじゃなかった。
依頼者の、そして冒険者ギルドの皆の口車に乗せられて、結果こんなことになってしまった。
これは、僕のせいなのか?
いいやそんなことは無い。
僕は、求められた中で自分のやるべきことを精一杯やっただけなのだ。
悪いのは、僕をこんなことに巻き込んだ……
そんなことを口の中で呟きながら、薄暗い部屋の中を、何をするでもなく歩き回る。
それにしても、何だろう。
さっきから、ガサガサと紙か何かがこすれるような音が耳に障る。
それに、妙に歩きにくい。
まるで、足に根でも生えたような……
ふと、部屋の隅にあった、顔を映して髪を整えるための鏡が目に入る。
そこに映ったものを見た瞬間、僕は思わず絶叫を上げていた。
上げていた……つもりだった。
声は、出なかった。
お読みいただきありがとうございます。
また評価、ブックマーク等いただき誠にありがとうございます。
次回、プロローグになります。
今度のコタロウも、助けてくれない。




