ほろ酔い
マシュマロマシュマロ
弾んでジャンプ
きみは弾んでそよ風の中
くるり回って
雲のスカート
朝陽に匂う君の影
鈴の音 鐘の音
転んで跳ねる
あなた転んで星あかり
するり抜け出し
波のネクタイ
月影映えるあなた様
遠くの岩山が
はっきりと見える夜に
氷河の美しさに魅せられて
幾億年の流れる酒を
追い求めてはいないだろうか
君は氷を走り抜け
蝶や小鳥を道連れに
君はつららを飛び越えて
子猫やメダカを仲間とし
どこまでも続く
追憶の夜明けに
走り去る氷雪の仔馬よ
気高くなびく
虹色の鬣に
降り積もる氷のかけら
震える星の彼方には
思い出の虹があらわれ
遠くの港へ漂いうつろう
悪戯な微笑みに
降り積もる氷のかけら
マシュマロマシュマロ
弾んでジャンプ
君は明日の月明かり
霧雨凍る雪原の果て
金の菅笠さしてゆく
お読み下さりありがとうございました