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記憶5


なんだろう・・・・・これは・・・・。


急に写真の横に穴があるのに気が付いた。


とても・・・・青いし気になる・・・・・。

壁が白いのでその穴はかなり目立った。


私は何となく穴に手を突っ込んだ。


うっ・・・・・・うううううううう・・・・。

なんか、痛い・・・・・・。

なんか、重い・・・・・・・・。


私は思わず目をつぶった。

・・・・なんで、こんなに胸が痛いの?

なんでこんなに手が重いの?


・・・・・・ん?


いや、これは手だけじゃないな・・・・・

体が・・・重い・・・・・。


え?


私は目を開けた。


そしたら、壁は白かったはずなのに一面青になっている。

それに、さっきまで落ちるような感覚があったのに、今はそんな感覚はない。


・・・・・・・なんで私、水に浮かんでるの?

息が苦しい・・・。

息ができない。




私は思わず手を下手にかきはじめた。


そんなことしてもおぼれるだけなのに・・・。


しかし、なぜか何かの感触がした。


私はそれを引っ張った。




それは・・・・がくぶちだった。

がくぶちには、真っ青な紙が入っていた・・・・・。







『ねえ、見てよあれ。また、本読んでるよ』


『本当だ、キモ』


『自分が天才だってこと自慢してるんだよ』


『勉強以外は取り柄がないくせに』


《ねえ、佳織!!》


『ねえ、どう思う?佳織ぃ?』


《ねえ、否定して・・・佳織・・・》


佳織は一瞬顔をゆがませた。


《佳織・・!》



『そ、そうだよね~』


『やっぱりね』


『ホント、あの子は』・・・





その日から佳織は・・・・・。








私はいつのまにか、泣いていた。


もう、あの海はなくなっていて、


私は一人立っていた。





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