記憶4
ドアのさきには、じめんはなかった・・・
え?
わたしはまっすぐしたにおちていった・・・・。
かべはすべてしろかったけど、ところどころにがくぶちがかけてあった。
そのがくぶちにはしゃしんがはいっていた。
・・・・・・ん?
そのしゃしんはなぜかすべてうごいていた。
いま、めにはいっているしゃしんはおんなのこがけんかをしている。
・・・・・・・・ん?
なんか、みたことあるような・・・・。
わたしはそのしゃしんのかなりしたにいたけど、そのところまでいきたかった。
わたしはかべにくっついて、そこからのぼるようにした。
おもいのほか、そのさくせんはうまくいった。
・・・・・・ええっと・・・・
これだ・・・・!
『ねえ、いっしょにおにごっこしよ?』
『やだよ、すべりだいいきたい!』
『すべりだいなんかたのしくないよ!おにごっこ!』
『すべりだい!』
・・・・・・なつかしい・・・・・
・・・・なつかしい?・・・・
そうか・・・・そうだ・・・・
これははじめてかおりとけんかしたときだ・・・・!
わたしはむちゅうになって、ほかのがくぶちのしゃしんも見た。
・・・・それで、いろいろ思い出してきた。
かおりは小学校ではじめてできた友だちで、よくいろんな公園をまわってあそんでたこと。
大きくなったら、図書しつで本をかりたり、映画館で映画をみたこと。
それにかおりの家に行って、いっしょに勉強したこと。
電話で長話をしたこと。
小学校の時に外で大けがをしてしまったこと。
「勉強できるね」ってほめられたこと。
好きな子ができたこと。
それなのに体力テストで恥をかいてしまったこと・・・。
・・・・・私はこんなことをしてきたんだ・・・・。