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危機


・・・・・それよりなぜなんでしょう・・・?


祥明はただ「放してくれ!」と言っただけなのに気絶させられるなんて・・・・。

なぜそんなことを・・・・?


「お、目が覚めたか・・・名前は?」


私は顔を見上げました。


すると、さっき祥明を気絶させたあの身なりの派手な人がいました。

この人は祥明の名前を左腕ひだりうでに書いただけで気絶させてしまった人です。


名前なんて言えるわけがありませんでした。

それに、いまだに自分の名前が何なのか、分かっていませんし。


「分かりません」


すると、その人はそれを聞いて怒った表情を見せました。


「分かりません・・・って私に教えないつもりなのか?!」


「・・・だから、私分かりません」


私はそれしか言えませんでした。


「あんたは私に必ずしっかりとした答えを返すというルールを知らないのか?」


「・・・・これでもしっかりとした答えです」


この人はその答えを聞いてさきほどよりも顔をしかめました。


「この私に口答えをしたな?絶対に許さないぞ」


そう言って、その人はまたどこからか黒いペンがポッと出てきて、その人は何かを書こうとしました。




・・・・・しかしその瞬間。


「痛い痛い痛い痛い痛い!!」


その人の手からCDカードとペンが落ちました。

・・・何が起きたのでしょうか?


「早く!CDカード、握って!!」



私は顔を見上げました。



「佳織!!」


いつのまにいたのでしょうか?

佳織はあの人の首をしめていました。


しかし、佳織は私の声を聞いて顔をしかめました。


「佳織?今じゃなかったら、あんたにも祥明と同じように頭ぐりぐりをお見舞いしてるところだよ。もっと違う呼び名があるでしょ?」


・・・・そうでした・・・。


えっと・・・・なんだっけ・・・・ま・・・ま・・・・。



な、なぜでしょう・・?!なぜか思い出せません。


私がそんなことで頭を抱えていると、首をしめられたあの人はなんとか腕を少しずつはがそうとしていました。


「なっ、そんなことしてる場合じゃない!ほら!落ちてるCDカード拾って!」


「なぜですか?」


佳織はその答えの返事をくれませんでした。


「ほら!早く!」


なにが早くでしょう?


これを拾えば何が起こるのでしょうか?


疑問は残りましたが、私は仕方なくCDカードを握りました。






・・・・ああ、この冷たい感じ・・・・・どんどんどん・・・・・・・・





私は、思わず目を閉じた。



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