表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Real memory  作者: 成瀬杏梨
5/6

歪みの道

よく考えるんだ俺。



目の前にいるお姉さんが李亜?


それならさっきまで話していた

ルックスロリは誰だ?




頭の上にクエスチョンマークが

浮かびまくる中、李亜と名乗る

お姉さんは深いため息をついた。



「これから仮とはいえここに住まわせてもらうのです。少し悪魔のことについて説明しましょう。」




静かに右手で心臓へと手を当てた李亜は

反対の手で俺の身体に触れた。




李亜の手が触れた瞬間、

ふわっと身体が浮き上がる様な

なんとも言えない感覚が襲ってきた。


反射的に目を閉じた俺が

恐る恐る薄目を開けると

そこは、見たこともない世界だった。




「は!?ここ何処だ?」




空は紫色をしていて全体的に

薄暗い印象?ここは外だよな。


人影は全くなく、森の中の

小道のようなところだ。




「ここは歪みの道です。」




声が聞こえ、上を見上げると

大きな黒い翼で李亜が羽ばたいていた。



す、すげー。本当に悪魔なんだな。




「歪みの…道?」




「はい、この歪みの道はあなた方の住む人間界、そして天使や神の住まう天界、そして私の住んでいた魔界へと繋がっているのです。」




「三方向に分かれているのか?でも道は1本しかないぞ?」




「道は1本しかございません。ですがこの道を通じ、魔力を持つ者達は各世界を行き来するのです。」




なんだか、今更実感が湧いてきた。

異世界感凄いな。




「それで、この歪みの道が何なんだ?」




「私がさっき天界から追放されたって言ったの覚えてますか?」




そういやさっきそんなこと言ってたな。

だけど、こいつは悪魔だから魔界に

住んでいるんじゃないのか?



「そうなんですよ、私が追放されたのは魔界じゃなくて天界なんです。」



心が読めるのか何なのか。

李亜が俺の心の中の質問に答える。


ん?いまいちよく分かんないぞ。



「どういうことだ?」




「まあまあ焦らず聞いてくださいよ。」





李亜はゆっくりと語り始めた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ