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欠陥人間

作者: 羽鏡

募り募った思いを、僕以外の人間はどう表現するの?

どんな思いで誰かに伝える??

僕はと言うと。。。生憎臆病者だから、

ぐっとこらえて、

こらえて

こらえ続けて、

最後にはその気持ちを殺してしまう。。。

押し潰す。。。

今の今まで、どのくらい心【キモチ】を殺したろうか。。。

いつの日からか泣き方を忘れてしまった僕は。。。

そんな僕の中にはもう一つ厄介な性格が潜んでる。

。。。嫉妬。。。

カッコ悪いって事は承知してる。

妬くことが相手にとっても迷惑なのも。

でも。。。自分で潰すのにはちょっとばかり時間が掛かって、尚且つ精神勝負ときた。

だから。。。潰してる間に相手を傷つける。

それが。。。怖い。

失いたくない。

傷つけたくない。

独りは。。。もっと怖い。

欠陥人間なもので。。。ワガママに出来てます。

相手が笑えば泣いて、

相手が泣けば笑う。。。本当、好都合な性格。



(ヨク)〜昨日本当に楽しかったのにぃ〜。

何で来なかったのぉ?」

日が沈み姿形が分からない様な時間帯に僕は動き出す。

何時も僕が立ち寄る今にも崩れそうな古びたビルの屋上へ。

そこで僕は何時も決まって横になり、空を眺めながら後から来た彼女から愚痴やクレームを投げつけられる。

別に付き合っている訳じゃない。

友達って言うのもおかしいほどの関係だと僕は思ってる。さっきの約束だって、彼女が勝手に約束したつもりなだけだし。

「お〜い。人が話してるのにアウトオブ眼中ぅ〜?」

彼女はせっかく僕が唯一独占出来た場所を奪った張本人。

一々言い返すのでさえ面倒だからいつも黙ったまま。

必要な分だけ話す。

これが僕。

面倒臭がり、意地っ張り、嫉妬、臆病者などなど。。。他にも色々な言葉で表現出来る。

まだ、言葉としては足りない気がするけどまぁ、こんな所だ。


けど。。。


最近この僕がど〜もしっくりこない。

挙げ句の果てにドコからこんな僕になったのか見当がつかない。

「ま、いつもの事だけど。」

そう言うと彼女は僕の側に腰を下ろし、何時も自分の身近で起きた小さな出来事を日課の様に報告してくる。

こっちからしたらイイ迷惑。

「〜とまぁこんな感じかなぁ。って翼〜何背向けてるのよぉ〜」

辺りが暗いおかげで未だ僕の顔は知られてない。勿論彼女の顔も知らない。分かるのは動く時に聞こえるコンクリートと擦れた音と声のみ。

彼女は擦れた音で的確に判断する。


「ねぇ」


僕の微妙な、


「また、やいたの?」


声の震えでさえも。。。

「うるさいよ。」


声だけで何もかも見透かされてる。

知ってほしくない真っ暗闇の部分も。。。

「顔分からないんだからいつもみたいに吐き出しちゃえば?」

「何でお前の目の前で。」

「話した方が楽になるから。」

「だから何で、」

真っ暗闇のはずの僕と彼女の距離は、空を覆っていた灰雲の隙間から眩く輝きを放つ月の光で、一気に縮まった。

目を見開く僕の一方で彼女は微笑んでた。


「初めまして。」


そう言うと彼女は優しく僕を包み込んだ。

背伸びまでして。。。

その彼女と言うのが、


何時も僕を振り回し、


挙げ句の果てに、


嫉妬で狂わせる。


だけど。。。


誰にも、盗られたくなくて


居なくなる事が最も怖い

傷つけない様にしていた、


僕の。。。大スキで、愛する人。


ここまで読んでくれてありがとうございましたm(_ _)m作者本人、タイトル通りなもので。。。何とも言えません。

意見・感想があったら下さいo(^▽^)o

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― 新着の感想 ―
[一言] Good、良い出来栄えだと思います
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