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第一話 「税金と公共施設」

☆☆ボクの黒歴史ですwwww☆☆




たすけて

おはよう、そしておはよう。

私の名前は葛城キヨミ。今日から中学一年生。

中学生になったからには、朝食も自分で作ろう。目玉焼きとホットケーキ、どちらも大好物になってしまったが、初めてにしては上出来の献立だ。

ふと時計を見るともう7時半。お家を出なきゃ。

うぃーーーーーーん。うぃーーーーん。ウィンブルドン。

こいつを入学式で一発お見舞いしてやるのが私のかねてからの計画だ。呆然とする生徒たちの頭に、飼っているアフリカマイマイのアンダルシアちゃんを一匹ずつ乗せてってやろう。

と言っても学校に行くためにはまず大鳴門海峡をクロールで3往復してから四万十川の上流から下流までまるまる流されて彼岸花と異様に美しい川と記憶に残ってるような残っていないようなおじいちゃんとおばあちゃんと田舎のいた愛犬ペチの顔がうっすらと見えるようになってから全力で引き返し、三丁目のマクドナルドでビックマックを注文し、それを受け取る前にバク宙しながら三回転ひねりをし、もう一度三途の川を見るかな、見ないかな、というところで目をさまさなければいけないので一苦労だ。

というわけで私は体力をつけるために渋谷で2キロのサーロインステーキを食べに行かなければいけない。

やっぱり中学生は大変だ。小学生の頃とは通学にかかる負担が違う。

キヨミは早くも身体能力の衰えを感じていた。ただ遅刻するわけにはいけない。ここで諦めたら、中国のちょっとしたチンピラの目玉に小籠包をぶちまけたり、ホノルルマラソンに上下ジーンズで参加した意味がなくなってしまう。

ふと斜めちょうど45°見上げると、なんだかはっきりと見えなかったが、肩パットのような物が放物線を描いた上に、空中で四つに分かれ、天空を裂き、それぞれある程度間隔を取りながら蚊取り線香のように燃えて、爆発していった。

キヨミは目の前でおこっていることを整理するために、とりあえず近くの市営図書館に足を運んだ。キヨミの周りにはこの図書館を積極的に利用する人間はいなかったがそれはすごく悲しいことだとキヨミは思う。図書館とは古き人の知識が蓄積され、それが子供たちに伝達される場所であるべきなのだ。図書館が一体何で成り立っているのか、お前らは知らないのか!税金だ!俺たちの税金なんだ!だから積極的に利用しよう。そしてそこで得た知識を、将来国のために使おう!

以上、もう言いたいことは終わった。


第1話 完

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