城を追い出された。
はぁ……
王と謁見か……
面倒くさ……
あっ!偽造するの忘れてた。
・・・・・
よし!できた。
名前 平野 光
種族 地球人
Lv 15
HP50/50
MP0/0
筋力 5
魔力 5
体力 5
魔対 5
物対 5
器用 5
スキル
ギフト
称号
これでいいよな?
王の話は長いから無視だな。
「勇者よ!よくぞ召喚に応じてた!
・・・・・
だから 鑑定してきておくれ。」
うん、本当に長かった。
今から鑑定室というところに行くらしい。
鑑定するときは水晶を触るだけでいいらしい。俺なら念じるだけでいいんだけどね?
・・・・・
城って広いな……
やっと着いたよ……
「じゃあ、誰から鑑定する?」
「俺が行く」
おっ!委員長が行った!
他の人にはステータスが見えないみたいだな……
まあ、見てもどうせ雑魚だからどうでもいいけど。
「なっ!な、なんだこのステータスは!
全て500超だと!? この選ばれし勇者の称号のおかげか……」
ふむふむ。500か高いな。スキルではかなわないと思うけどな。
「なんだ、このスキルは。
聖剣?勇者?聖属性魔法?」
そんなスキルあるんだな、習得&Lvup。
火魔法、水魔法、風魔法、氷魔法、炎魔法、自然魔法、時空魔法、闇魔法、暗黒魔法、神魔法も習得&Lvup。&偽造。
おっと、そんなことしてると俺以外は皆鑑定が終わったようだ。
水晶を触る。
「なっ!な、なんだ!このステータスは!
全て10以下だと!? しかも称号なしで、スキルもない。
これは王様に報告せねば。」
よし、うまく行ったな。
この調子で行けば城を追い出されるぞ。
・・・・・
そのあと食堂に案内され夕食を食べて部屋で寝た。
夕食は地球とほとんど変わらなかった。
部屋は個室で、とても綺麗なへやだった。
・・・・・
次の朝俺は謁見の間に呼び出された。
「平野様。申し訳ありませんが、貴方のステータスは一般人以下です。そのステータスでは、魔物とは戦えません。
なので、いくらかのお金を持って城を出ていただきたいと考えております。」
うん、予想通りだ。
「昨日の鑑定の結果を見た時にこのようなことになるのは予想できていました。私はこの国で死なないように大人しく暮らそうと思います。折角召喚していただいたのにご希望に添えなくて申し訳ありません。」
ミスリル貨10枚を渡され、俺は城を出ることになった。
特に荷物はなかったが、倉庫の中身を持っていってもいいと言われたので
時空魔法の1つマジックボックスにインゴット類を全て収納して
街に出た。因みにマジックボックスは神級になった時に無限に収納できるようになった。
・・・・・
それじゃあ、冒険者ギルドでも探すか!