魔王の教育でもしようかな
今俺はマスターに襲いかかられている。
少し前、こんなことがあった。
・・・・・
ギルドに転移してマスターにあった。すると、
「おい、お前。光とかいったか?アスカを連れ回して1ヶ月も帰って来ないとはどういうことだ?今すぐ説明してもらおう。返答しだいではお前を殺さねばならん。」
・・・・・
というわけだ。
「ええっと、この1か月魔界の魔物の殲滅作業を行っていました。」
「理由は?」
「アスカたちが召喚された原因がそれだったからです。」
「その件は既に片付いたと聞いているが」
「それは勇者たちが王様たちに嘘をついたかららしいです。
ですので、放っておいては大変な事になると思って、明日香と2人で片付けておりました。」
「なんだ、そうならそうと言えばいいのに。」
言う前に襲いかかってきたのは誰だっけ?
「最近魔界から来る魔物の数が急激に減っているのはお前たちの仕業だったのか。」
「まあ、そうなります。そんなことよりも、勇者たちの現状を教えてください。」
「ああ、1か月の訓練で一番強いやつなら、人類最強と言われていたやつを簡単に倒してしまったよ。弱い奴でも、ドラゴンをソロで討伐できる程度の腕がある。」
「ほう、それはすごいですね。私には到底及びませんが」
「当たり前だろ。お前に叶うやつなんてこの世にいないんじゃないか?」
「そんなことないですよ。明日香ならステータスが同じ上、10年間もここで訓練した剣術がありますから、負けるかもしれませんよ?」
「それはそうかもな。ここに帰ってきたということは魔物の討伐は終わったんだろ?なら次は何をする予定なんだ?」
「いえ、特には決めていないのですが、さっきの話を聞く限り勇者たちは簡単に魔王を倒せてしまいそうなので、魔王や魔人たちを訓練して来ようかと思っています。」
「・・・・・お前は馬鹿なのか?そんなことしたらこの国が魔王に支配されてしまうかもしれないぞ?」
「大丈夫です。ギリギリ倒せる程度にしておきますから。それでは、そろそろ時間なので。」
「なんの時間だ?」
「魔王との謁見です。魔物を討伐している時に試しに魔王城に乗りこんだのですが、全員から集中攻撃をくらってしまったので、今回はアポをとって堂々と入ろうと思って」
「俺はもう驚いたりしないからな?じゃあ行ってこい。
もう一度確認しておくが明日香に傷一つでもつけてみろお前の命はないと思え。」
「了解です。では、また来ます。明日香行こう。」
明日香の出番なしでしたね。




