第1話
書いてみました
(やばいな…これ)
『異世界転生』
という言葉を知っているだろか?
前世の世界で何らかの原因で死んでしまい、異世界で人生をやり直すというライトノベルなどでは今や定番となっているジャンルだ。なかには自分もそんな体験をしてみたいと思った人も少なくないのではないだろうか?
かくいう俺もそんな事を思っていた一人だ……思っていた…思っていたけど…。
まさか本当に…異世界転生しちゃうとは……。
元々ただの高校生だった俺は学校のからの帰り道に交通事故であっけなく死んでしまった。その時に(異世界転生できたらいいな…)と思いながら意識を手放し、そして次に目を覚ました時俺は異世界にいた。
見知らぬ天井、赤ん坊になっている自分、日本人ではない両親、あきらかに日本…どころか地球とは違う風景、最初の半年くらいは戸惑ったがすべてを理解し受け入れ、これから異世界ライフを満喫しようと思った矢先に…
(まさか…捨てられるとは…)
どうしよう…いや赤ん坊だからどうしようもないけど、やばいぞこれ…。
なんて考えるうちに遠くから草木を掻き分けるような音が…
(狼か何かか…?喰われるのかな…、ああ、二度目の人生こんな形で終わるのかよ…)
しかし、草木を掻き分けて出てきたのは、銀髪と褐色の肌をした女性と金髪で少し幼さが残る女性が現われた。
「ネリネっこんな所に赤ん坊が!」
「ホント、どうしてこんな所に?」
ネリネと呼ばれた金髪の女性は赤ん坊の俺をそっと抱き上げた。
「少し衰弱気味だけど大丈夫みたい。捨て子なのかな?」
「わかりません、もしかしたら近くに親がいるかもしれませんし探してみましょう。」
「そうだね、もう大丈夫でちゅからね~。」
そして二人に拾われ俺の新たな人生がスタート」した。