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8月13日(金)(前)

R15シーン含みます。ご注意ください。

8月13日(金)(前)



朝、親を送り出して、食器を洗って片付けてから、近くのスーパーに買い物に行った。


昨夜考えた、今日のお昼のメニューに必要な食材を買う。


メニューは、勿論エビフライに付け合せはキャベツの千切りとプチトマト。


ポテトサラダとご飯。


龍太は甘いもの苦手だって言ってたから、小玉すいかを買った。


冷蔵庫に麦茶とアイスコーヒーを作っておこう。


家に帰って、料理の下準備を済ませると、自分の部屋を片付けた。


フライは揚げ立ての方が美味しいから、龍太が来てから揚げることにして、その他のものを作った。


龍太は約束の時間に5分程遅れてきた。


あの駅前のケーキ屋でケーキを買ってきてくれた。


「すぐできるから、座ってテレビでも観てて」


と言ったのに、何で台所についてくるのよ?


「ちょっと、恥ずかしいから。向こうに行っててよ」


「何か新婚みてえだな」


ボンッと頭に血が上った。


だけど、あたしが、


「揚げ物するから、危ないよ」


と言うと、


「火傷すんなよ」


と言って、リビングに行ってくれた。


出来た料理をテーブルに運んで、二人で向かい合って座った。


龍太があんなこと言うから、照れくさい。


龍太と結婚したら毎日こんな風に食事できるんだね。


龍太は美味いと言って沢山食べてくれた。


デザートにすいかを出し、ケーキの箱を開けた。


「あれ? 何でケーキ2個なの?」


龍太はケーキ食べないよね。


「ああ。俺の分、おまえにやる」


あたしがケーキ大好物だから、2つ買ってきてくれたんだね。


だけど、そんなに甘やかされたら、あたし太っちゃうよ。


食べた後は後片付けを手伝ってくれた。


最後のお皿を拭いて、棚にしまうと、ドキドキしてきた。


「あたしの部屋に行く?」


「ああ」


あたしの部屋に入ってエアコンを点ける。


「えっと、あの。あ、あたし、揚げ物して油臭いからシャワー浴びてきていい?」


「うん」


急いで着替えを出すとバスルームに駆け込んだ。


夏に揚げ物は暑いよね。


汗びっしょりになっちゃった。


折角、朝シャワー浴びて、念入りに体洗ったのに。


部屋に戻ると龍太は机の前のボードに貼ってある写真を見ていた。


「あっ、そうだ。龍太の写真、撮らしてよ」


そう言って引き出しからデジカメを出す。


「やだ」


「どうして?」


「写真苦手」


「えー、お願い。ねえ、龍太。お願い、一枚だけ!!」


嫌がる龍太に頼む。


「あたしの大切な人の写真をここに貼ってるの。だから、龍太の写真がなかったらおかしいじゃん」


「花のヌード写真とだったら交換してやってもいい」


「もう!! どうして、やらしいことばっか言うのよ!!!」


いつか隠し撮りしてやる。


……だけど、龍太って、あたしのヌード写真なんて本当に欲しいの?


顔が熱くなる。


あたしの後ろに立っていた龍太に抱き寄せられた。


しっかりと抱き締められて、胸が苦しくなる。


あたしも腕を龍太の背中に回して、しっかりと抱きついた。


龍太の匂いを胸一杯に吸い込んだ。


龍太の胸に頬を摺り寄せる。


ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、……


いつもより早く強く轟く龍太の心臓の音。


龍太もドキドキしてるの?


あたしの腰を抱いていた龍太の手が、Tシャツの裾から入ってきて背中を撫でる。


暖かい手が気持ちいい。


もっと触れて欲しい。


龍太の腕の中で、身を捻り自分からTシャツを脱いで、床に落とした。


大胆になったあたしは、龍太のTシャツの裾から両手を入れた。


龍太の背中に直に触れる。


大きな逞しい背中。


背骨を指でなぞり、肩甲骨を撫でる。


龍太はあたしを離すと、乱暴にTシャツを脱ぎ捨てた。


もう一度抱き合うと、肌が直接触れ合って、たまらない気持ちになった。


もっと触れたい。


もっと触れて欲しい。


龍太の唇と熱い吐息を耳に、首筋に、肩に感じる。


龍太の手は優しくあたしの背中を撫で回す。


龍太はあたしの肩を両手で持って屈みこむと、唇に触れるだけのキスをして、あたしの体を抱き上げた。


落っこちない様に慌てて龍太の首に縋りつく。


龍太は片手でベッドカバーを捲り、あたしをベッドの上に降ろした。


龍太はあたしの隣に片足をベッドの上に上げて横向きに座ると、あたしの両手を取り、指から手の甲、掌、手首、腕とキスをしていく。


龍太のキスはとても優しくて暖かい気持ちになる。


腕を頭の上に上げさせられ、両手を纏めて押さえられた。


龍太はあたしの腕の内側の柔らかい所を指先で撫でて小さなキスの雨を降らす。


龍太は手と唇と舌を使って、あたしの肩、首、鎖骨、胸元をゆっくりと愛撫していく。


前に龍太の部屋でされた愛撫を思い出して体が期待で熱くなる。


けれども、なかなか触れて欲しい所には辿り着かないで、焦らされている気分になった。


我慢が出来なくなってせがむ。


「龍太」


「……ん?」


「触って」


「どこに?」


「触って、あたしの胸に」


言ってからすっごく恥ずかしくなって、両手で顔を隠した。


…………!!!!!!


気持ちがいい。


気持ちが良過ぎてどうにかなっちゃいそう。


龍太の手があたしの腰に置かれた。


体がビクッとして硬くなる。


やっぱり、怖いよ。


龍太の手を押さえてしまう。


龍太は顔を上げると、あたしの頬に手をあてて自分の方に向かせた。


「大丈夫だから。何も痛いことしねえから怖がんな」


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