表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/71

7月21日(水)

7月21日(水)



あれから、龍太から連絡はない。


あたしからもしていない。


最初は連絡してきても無視してやろうと思って携帯の電源を落としていた。


だけど、電源入れる度に受信記録が何もないのを見るのが虚しくなって、切るのをやめた。


でも、そうすると、携帯電話を暗示にかける様に見つめてしまって。


鳴れ、鳴ってくれと祈っている自分がいて。


携帯を見なくていい様に、引き出しに入れた。


それでも、一日中、携帯のことばかり気にしてるあたしは馬鹿だ。


あたしは龍太と別れるつもりはない。


だけど、龍太はあたしに愛想をつかしてしまったのかも知れない。


遠征から帰ってきたら別れを告げられるのかな?


怖い。


あたしからは連絡できない。


遠征から帰ってきたら、龍太はあたしに連絡くれるんだろうか?


馬鹿なことをしたと思っている。


自分勝手なことをしたと分かっている。


龍太はあたしに隠していることがあったけど。


それでも、とても大事にしてくれていた。


ごめん。


ごめんね、龍太。


あたし、龍太に会いたい。


龍太に抱き締めて欲しい。


龍太にキスして欲しい。


別れたくない。


やっぱり、メールしよう。


返事くれないかも知れないけど。


今のあたしの素直な気持ちをメールに書いて出した。


「To:黒澤龍太


Sub :合宿&遠征


ごめんね。龍太と別れたくないです。


練習と試合、頑張ってね」


明け方まで携帯を見つめていたけど、返事はなかった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ