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エピローグ 〜〜自己紹介!〜〜

こんにちは皆様、お初にお目にかかります。タイトルにもある通り、なろう系勇者のペットを務めさせていただいております、スライムです。


 まず簡単な自己紹介からさせていただこうかと思います。


 私、先ほど「スライム」と名乗らせていただきましたが、あれは種族名でございます。本当は他に名前があるんです。


 実は私「スラトル」っていいます。ご主人様であるゲノムさんから名付けていただきました。なろう系に出てきそうな名前でしょう?


 話したいことはたくさんあるのですが、まずはこの名前になった経緯から話させていただきますね。


        ※※※


 あれは日照りの日でした。私は先輩モンスターにいじめられて弱っていました。みなさんご察しの通り、私は「スライム」なのです。これがもう、モンスターの中でも1、2を争う弱さなんですわ。困ったもんです。


 そして私は回復のために泉へ向かいました。この世界では世界のあちこちに聖なる泉があり、その水を飲むと回復するのです。仕組みはよくわかんないですが、まぁとにかくそうなのです。


 そんなわけで私は水を飲もうとしました。しかし、何ということでしょう。水が干上がってしまっていたのです。こっちは命かけてんのに。迷惑な話です。


 「スライム」は皆さんのイメージ通りドロドロしています。そのため、水不足になると干からびて死んでしまうのです。


 さぁ困りました。どうしましょう。とりあえず私は泉にいても仕方がないので、泉の外に出ました。


 すると悪いことというのは連鎖するものなのですね。勇者パーティに遭遇してしまいました。


 モンスターの中では勇者パーティとは戦わなくてはならない規則があります。私たちモンスターのボスは魔王。勇者の敵だからです。私たちを巻き込まないでほしいですね。本当に。


 しかし私は戦っても戦わなくてもどうせ死ぬ状態でした。なので最後にせめて誰かの役に立とうと思い、こんなことを言いました。


「ねぇ、どーせこの先の泉目当てなんでしょう?水干上がってますよ。言っても無駄です」


 親切心で言ってやったにも関わらず、勇者の仲間たちはわたしのいうことを信じようとしませんでした。しかし、ゲノムさんは違いました。


「このスライムも干上がりかけてるぞ。本当にないんだろう。おい、ビーニー。こいつに水を飲ませてやれ」


 ビーニーはヒーラーを務めています。回復担当です。彼女は肩に下げている小さなバックからバックの大きさの2倍はありそうな大きなペットボトルを取り出すと、私に飲ませてくれました。


 彼女がどういった方法であんなに大きなペットボトルをバックにしまったのかは今もわからないままです。

 

 とにかく私はそんなわけで生きながらえました。彼女の収納術さまさまですね。


 ゲノムさんは私が水を飲むのをニヤニヤしながら見た後、こう言いました。


「お前、俺たちに泉に水がないこと教えてくれたよな。気に入ったぜ!俺たちと一緒に来ないか?」


 ゲノムさんのおかげで私の命は助かったのです。この恩に報いないわけには行きません。これを断ったら人でなし。いや、スライムでなしです。


 私が頷くとゲノムさんも満足そうに頷いて、仲間たちにこういいました。


「よろこべ!新しい仲間が加わったぞ!スライムの…そうだな。美味しそうにペットボトルの水を飲んだから名前はスラトルでいこう!」


 なんか勝手に名前を決められましたが、とにかく!これが私とゲノムさんの出会いでした。


「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!


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