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十字路の町

作者: 古川詩縁

十字路の町の夜道を口笛を吹きながら歩く。人が出会いと別れをくりかえす交差点の町。ポケットに手を入れた少年。鋭い目つき。想い人をおもって歩く。あの夜ふりかえることなく立ち去った少女。


団地の一室で勉強する少女。町を流れる川の写し絵の星空の川を風のカモメがわたる。越冬の渡り鳥が町の夜空をわたる。宝石をちりばめたような色とりどりの星々。こんな美しい景色ばかりを見ることができたなら。美しいものだけを見ることができたなら。少女は窓のそとをぼんやり眺める。


鳥のリリーは星空の涙を一滴ふくむ。星の涙が雨となって降る。越冬の旅でかわいいこどもたちに物語をきかせながら旅をする。くりかえしていく旅の物語。わたしたちの命の旅もまた。それに、こどもたちは知らない遠い町のこと。青い海と白い建物の町。少女は未来を描いていた。夢を描いていた。十字路の町では今日も人が出会い別れる。

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