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【第二章、可愛がられる属性の特徴】

【第二章、可愛がられる属性の特徴】


本当に弟属性は羨ましい限りです。

生まれた時から素質が備わっていて、可愛がられることが約束されているんですから………。

表現がおおげさすぎるって?いやいや、そんなこと無いですよ!


さて「可愛がられる属性」という件について、実際に私の経験を交えながら見ていきましょう。

まず、この本を書くきっかけの一つになった会話を紹介します。


「彼は、なんであんなに可愛いんだろうね?」

「それね。彼は何をやっても可愛いと思っちゃうんだよね!」


 彼から見ると年上と年下の女性の会話です。

いわゆる「推し」についての会話の一部抜粋ですね。

「推し」と言うと、アイドルや二次元のキャラクターを思い浮かべる方がほとんどだと思います。

確かに、一般的にはそのようなとらえ方で合っています。

しかし最近、若者の間では、三次元に実在する周りの人を「推し」と表現することがあります。

意味合い的には、好意を持っている人、気に入っている人というところでしょうか。

恋愛的な「好き」と「推し」は違うと私は捉えていますが、「何が違うの?」と聞かれると私も考え込んでしまいます。


 また、とある人に

「その推しって気持ちが恋愛に発展することもあるの?」

と、疑問を投げかけられた日には、寝られなくなるほど考えましたが答えは出なかったですね。(少し大げさすぎますが本当に考えてしまいました笑)

ぜひ、その違いを題材にした別のエッセイも書いてみたいです。

話が大きく脱線しました。話を戻します。


 では実例の一つとして、その可愛いと言われている可愛がられる属性のAくんの具体例を軽く見てみましょう。(※ここからは少し私の偏見も入ってきます。)


 Aくんはどこにでもいる普通の男性です。

人から頼まれたことはしっかりとこなし、人並みに優しいです。

また、同性とも仲が良く、よく話しかけられて(ちょっかいを出されて)いる印象が強いです。

どちらかというと同僚支援タイプで草食系男子に分類されると思っています。

しかし、少々失礼なことを申し上げると、際立って好かれそうなオーラや周りから一目置かれる容姿を持っているわけではありません。

モテ男やカリスマ性は無く、本当に至って普通の一般人です。

また、二人の女性たちは続けてこう言いました。


「でもなんで、こんなに彼を可愛いって思っちゃうんだろうね?」

「分かる!本当に不思議だよね。」


 私も彼女たちと同様、なぜAくんが可愛がられるのか疑問に思いました。

Aくんはどんな隠れた才能や異性に興味を持たれる魅力を持ち合わせているのか非常に興味が湧きました。

また、今までにもこの可愛がられるタイプ、言い換えれば「可愛がられる属性」を見たことがあります。なんかほっとけない頑張り屋さんタイプ、特別なことはしていないのになぜかすごく可愛いと言われているタイプ、年上の女性にすごく可愛いがられているタイプ、ザ・弟タイプなどなど……。


「とりあえず、なんか可愛いんだよねぇ。」


という言葉を今までに何度も聞いてきました。

正直に言わせてもらうと、私自身も可愛がられる属性に「可愛いかよ。」と言ったことがあります。

思い返してみるとAくんだけが特別というわけではないみたいです。

更に謎が深まってしまいました。

他の具体例ですが、過去に「可愛がられる属性」がこじれ(目立ち始め)、周りの男性から少々妬まれ始めるという少し面白い(とか言ったら怒られてしまいそうな)ことが起きました。


「彼は計算して可愛いがられている。」

「可愛がられるように仕向けているに違いない。」


同性の人が「可愛がられる属性」の彼を少し悪く言っている現場に遭遇したことがあります。

どこまで本気か分かりませんが、冗談では無かったのは確かです。

ちなみにこの時の「可愛がられる属性」の彼は基本的に異性、同性共に好かれているタイプでした。

別にそれから彼がいじめられるとかそういうことに発展はしていませんから安心してください。

やはり同性から見ると、「可愛がられる属性」を少しは羨ましいと思うのでしょうか。

男性はプライドの高い生き物ですから、言葉は悪いけれど異性からちやほやされ始めると少しは警戒するみたいです。

特にこの「可愛がられる属性」の彼はその頃、よく女性から「可愛い」と言われていました。

それを何度も目撃している男性にとっては気に触るのでしょう。


ちなみに

「俺も同じ男性だけど彼は可愛いと思う。」

と同調している人も少なからずいました。(※ホモとかBL系の方では無い。)


 人それぞれ感じ方は違うみたいです。

気持ちは分かりますが、妬むよりは羨ましいと言える方がかっこいいと私は思います。

 上記の例は、ほんの一部で、具体例はまだまだあります。

では疑問点に戻りますが、なぜ、彼らはこんなにも異性から可愛がられるのでしょうか。

色々と思い返してみると、性格や行動で共通している点をいくつか見つけました。

それを私なりの言葉と解釈で10つの名言にまとめてみました。

少し誇張した具体例も考えてみましたので、それも含めてご覧ください。




【彼らが可愛がられる10つのポイント】


◎第一印象は良くも悪くも目立つな!

第一印象は本当に大切です。

正直、人の印象というものは後々覆りにくいポイントのため、可愛がられる以前に超大事です!

「メラビアンの法則」というものもあるように、人は数秒で印象が決まります。

以前私が読んだ茂木 健一郎さんが書いた『脳は0.1秒で恋をする』という本では第一印象について分かりやすく説明されていました。

本の題名の通り脳科学的には0.1秒で人の印象は決まるそうです。

私が思うに、一般的には元気が良い方が好印象を与えると思っています。

マイナスよりプラスのイメージの方が、印象がいいですからね。

「笑顔で、はきはき、大きな声」でというのは小学生の頃に学んだことでしょう。


 しかし、「可愛がられる属性」にはその裏をかいて振る舞う場合もあります。

というのも実際にあった具体例を述べると、一言で言えば、ミステリアスなキャラからのスタートです。これは、かなりの上級者テクだと思います。

なぜなら、失敗のリスクがあるからです。なぜなら最初はとても落ち着いている静かな人を演じるのですから。(悪くいうと暗いイメージ)

まだ環境が分からないうちは、出しゃばらず、周りの出方をうかがう。

これは非常にかしこいですね。しかし、挨拶や最低限のマナーやルールはしっかり守っているため変に目をつけられることはありません。

まとめると、マイナス過ぎるイメージは絶対に付けないけれど、プラスのイメージも付けさせないという高等テクを演じ切るということです。

最初に言った通り、ミステリアスであるがゆえ、他の人からは

「どんな人なのだろう」、

「どんなこと考えているのだろう」

と興味を持ってもらえます。

しかし、話しかけにくいオーラは出さず、質問されたら淡々と返し、分からないことは、近くの頼れそうな人に聞いて業務や人間関係に支障をきたすことの無いようにしておく。

恐らく、このテクニックを使える属性は別に計算している訳では無いです。

最初から才能に満ち溢れているという褒め言葉しか見つかりません。



◎褒められても必ず否定すべし!

これは可愛がられ続ける上で本当に大切なテクニックです。

一時、可愛がられるのでは、後々、後腐れのリスクがありますし、最悪の場合は全体的に黒歴史になる場合もあります。

私が今まで見てきた「可愛がられる属性」は基本的にとても謙虚です。

褒められても顔に出すこともなければ調子に乗ることもありません。

まぁ、年上から褒められた時、「ありがとうございます。」というのはギリセーフなラインとしましょう。


 また、弟(妹)属性に限っては微笑む(照れる)もOKです。

「うわっ、照れてる、可愛い!」となるからです。

「じゃあ、否定しなくていいじゃん」と思う方がいると思います。

でも、違うんですよ。「可愛いなぁ〜!」って言われたら真顔で「そんな事ないです。」って言うのが満点の回答なのです。

嫌がるのもNGです。(※本当に嫌ならきちんと相手に伝えましょう。)

否定することにより、今後も繰り返し可愛がられる可能性がグッと高まります。

可愛いと言っている相手の中では、「またまた〜」と可愛い評価がアップしているはずです。


 ちなみに今後言われ続けたくない場合は、ナルシストみたいに「ですよね、俺って可愛いですよね」と、肯定してみて下さい。

そうすることによって徐々に言われなくなることでしょう。

ちなみに私の知っている「可愛がられる属性」のほとんどが「可愛い!」と、言われたら必ず否定しています。

その否定の仕方も、

「俺は興味ありません。」、

「別に可愛くありません。」

と言わんばかりに冷たく否定していました。それが逆に相手の中の「可愛い」評価を上げているのです。「可愛い」を相手の口癖にさせたらもう「可愛がられる属性」の勝ちです。相手の中で変化(流行が終わるなど)が起きない限り、今後も何十回、何百回と言われ続けられるんですから。

一応確認しておきたいのですが、本当に計算じゃないんですよね?(疑心暗鬼)



◎絶妙な距離感とバランスは大事!

やはり人間関係は大事ですよね!

特に異性から可愛がられると同性から嫉妬される傾向にあると思います。

 ところで、これは私の偏見かもしれませんが弟属性が「可愛い」と言われているところはよく見るのですが、妹属性が「可愛い」と言われているところはあまり見たことなくないですか?

私の見解では「同性同士の繋がり」と「嫉妬心の強さ」が関係しているのではないかと思います。


 女性の人間関係は複雑で正直、色々と、めんどくさくいものなのです。

そのため、異性から可愛がられる妹属性は堂々としにくいのかもしれません。

 例えば、異性から可愛がられ始めると女性の一部は

「あいつ、男に色目を使っている」、

「八方美人のぶりっ子だ」

なんて陰口を平気で言うところ、過去に見たことがあります。

それが噂で広がると妹属性はチヤホヤされている場合ではありません。

「男たらし」なんていう噂が広がったら女の世界で生きにくくなる、いや死んだも同然です。(ひぃー、想像しただけでも怖い。)

そのため、チヤホヤされやすい妹属性は、とぼけるか嫌でも、可愛いと言ってくれた異性の悪口を言うかしないと言い切っても過言ではありません。

やはり特に女性は同性の繋がりを全て断つことは、かなり難しいかと思います。

目先の男性からちやほやされている現在だけに囚われて、女性の世界と縁を切るなんて今後のことを考えたら無理があります。

だから可愛がられる妹属性は表立っていないと思うんですよね。

その生まれながらに持っている才能(属性)を生かしきれないと思うと正直、勿体ないというか、いたたまれないというか……。

きっと、この他にも私の知らないところで色々と苦労していのでしょうね。


 話を戻します。絶妙な距離感とバランスというのは具体的にどういうことか、

一言で表すと「近付きすぎず」、「遠すぎず」です。

仲良くなりすぎると良くも悪くも色々と性格が見えてきます。

そのため、環境に慣れてきた可愛がられる属性も第一印象の時のようにまだミステリアスな部分を残して振舞っていることが多いです。

つまり自分に興味を持ってもらえるような距離感を保っているのです。

これは大切なことで、100%の情報をあげるのではなく70%だけの情報を提供するテクニックです。

あとの30%のところを知りたいと思わせて、継続的に可愛がられようとする策略です。

また、バランスが大切です。

自分をさらけ出す範囲です。人間は完璧より少し抜けている人の方が愛着心の湧く生き物です。

その性格や振る舞いのバランスというのは非常に大事だと思います。


 また、人間関係のバランスというのも大切です。

同性と異性、どちらも分け隔てなく接するのが一番です。

これは、敵を作らないという点でも非常に大切なことです。

可愛がられ(チヤホヤされ)続けるには様々なリスクが孕んでいます。前述で記した通り、やはり難しいのは同性との関係です。

そのため、同性との関わりを厚くしておくのは必須です。



◎感情はたまに表に出せ!

人間、一番親近感が湧きやすい表情は笑顔です。

赤ちゃんが大人の笑顔をマネして笑うように、乳幼児時代から私たちには、「笑顔」という感情が内蔵されています。

そのため、いつもニコニコしている人の方が好かれやすいように感じます。

その通りではあるのですがそれは一般的な弟属性です。

可愛がられる属性の上級者はさらにその上の高等テクを使っています。


 それは、たまに笑顔を出すことです。

笑顔という感情をレア感情として、使うということです。

たまに笑うことで、「あっ、今、笑った。可愛い!」となるからです。

また、表情は無理して作らない方がいいでしょう。

しかし、相手から

「笑ってみてよ!」「こういう表情してみて!」

と頼まれた時はあるでしょう。

その時はもちろん先程言った通り、数回断り、しつこくお願いされる(どうしても断れない)場合は対応する、これは可愛がられる属性の満点行動です。

これは寧ろ彼らにとっては、大チャンスです。

なぜならその作り笑顔が上手くても下手でも結果、可愛がられるからです。

ちなみにここまできたらはっきり言ってあざといに認定したいです。


 あとは最強に可愛がられるのは「照れ」です。

これは、控えめに言って最☆強ですね。

さすがに、これは計算してやっている人はほぼいないですね。

不意打ちに褒められるなど嬉しいことが急に起きると対応できず、素な表情が顔に出てしまうこともあるでしょう。

本人的には普段は隠している30%部分であり、素の感情で恥ずかしいと思っています。

しかし、相手的には「ありがとうございます!ご馳走さまです。」というレベルのご褒美になるのです。でも、これは普段表情を表に出さないからこそ高まる特別な効力ですね。

とりあえず、ありがとうございます。

逆に悲しい、疲れたというマイナスな表情は、内心思っていても隠しています。

やはり、イメージがよくないからですね。

しかし、ほんのたまに表情もしくは小声で出すと、珍しいという新たな発見が組み合わされて「可愛い!」と思われる高等テクとしても使えるのです。

「ある意味前向きな人のため周りにも幸せを振りまいているのかな。」



◎いつでも謙虚な姿勢でいろ!

これも大事ですね。

この「謙虚な姿勢」ってわりと大事なことです。

兄(姉)属性が取得するのが一番難しいと思うスキルだと私は思っています。

無駄にペコペコしろというわけではありません。

「ありがとう」、「ごめんなさい」をしっかり言えるようにするのは最低条件です。

特に人間関係を築く最初の頃は、たとえ理不尽なことを言われてもいつでも謙虚にしっかり謝ること。(反省しているふりをすること。)


 あと、目立ち過ぎないことも大切です。

あまり自分から積極的に動き、目立ち過ぎると後々、面倒な人に絡まれることがあるからです。

正直、質問や、たまに発言するくらいでやる気や気力を見せるには十分でしょう。

理想はある日、突然、相手に「あれっ、この子こんなに可愛かったっけ?」と思わせることです。

そして徐々に可愛がられ始めれば可愛がられる属性の時代の到来です。

そして相手が気が付いた頃には、「可愛いかよ」が相手の口癖になっていることでしょう。


 可愛がられるには、やはり可愛く、あざとく、謙虚に、です。

何気ないことでも謙虚な姿勢を見せておくことは、悪い印象がつくはずはありません。

言い方が悪いかもしれませんが、相手を少しおだてるのもいいでしょう。

素直にすごいと思ったことは褒める、新たな発見をした時は感心する、これだけでも十分可愛がられる下準備はOKです。

もしかしたらお淑やかな女性がモテるということと同じで最初は奥手な人の方が後々得をするのかもしれませんね………。

また、謙虚な姿勢という点で、可愛がられる属性は、結構、自信が無いタイプが多いです。

自分の意見を言う時、高確率で言い切ることはありません。

「多分、〜だと思います。」

「〜だったはずです。」

これらが口癖の可愛がられる属性はかなり見たことがありませんか。

これは本当に多いです。意志を持っていないわけでは無いです。

しかし、万一、自分の発言が間違っていても、自分に責任が問われないようにしているのです。

言い換えるともめ事になるリスクを考えて行動しているということです。

とにかく、避けるべくは自分が元凶にならないようにすることです。

可愛がられる属性に限ったことでは無いですが、怒られたり、責められたりすることが特に嫌がっているのも特徴です。

できるだけ静かに、周りで何か起きても刺激したり関与したりせず、できるなら一歩引いたところ(もしくは蚊帳の外)にいたい……というのが基本スタンスでしょう。

過剰な自信に満ちた発言はほとんど無いですね。

稀に、自信に満ちた発言をする時もありますが、こちらがその発言に関して少しツッコむと、小さな声で「多分」とか「やっぱり分からない」と無かったことにしたがりますね。

「いや、どっちやねん。間違っていても責めないからはっきり言えや」(姉属性)




◎何も考えるな、でも空気は読め!

もう一度言いますが、可愛がられる属性は別に色々と策略を立てて計算で動いているわけではありません。

じゃあ、「何も考えるなってどういうこと?」と、疑問に思った方もいるでしょう。一言で言うとこれは可愛がられる属性(特に弟(妹)属性)が元々持っている特性です。

特に第一章でもお伝えした通り、弟(妹)属性は前提として基本的に上に兄(姉)がいるため、

後ろをついていけば安心安全なのです。

つまり、頼れる人がいるので基本的にボーッと何も考えていなくても生きていけるという経験を持っています。

しっかりしていないと言うわけでないですが兄(妹)属性と比べて頼りない(責任感に欠ける)と言えるでしょう。

一例としてグループワークの時、輪を乱すことは無いタイプが多いと思います。

しかし分担した仕事を、6割くらいの完成度で持ってくることが多いです。

理由を聞くと、少し考え込んでからこう言うことでしょう。


「考えてみたんだけど・・・・・・・。これが限界だった。」と。


申し訳なさそうに言うので優しい人は、これを見て、「頑張ってくれたならしょうがないね。」と、よしよししてくれることでしょう。

姉属性の私からすると、

「考えてきたけどなんやねん。どうにかしてこいや。」

とか思ってしまいますけどね。


 ちなみに仮に、もし同じ仕事を一人っ子属性に頼むと、私の経験上頑張った感が半端ないものを持ってくることが多いでしょう。

何しろ、自分に与えられた使命が嬉しく思うはずですからね。

きっと自室に籠って一生懸命やってきてくれます。

一人っ子属性はみんなに偉い、すごいって褒めてもらいたいタイプが多いですから、胸を張って

「睡眠時間を削った」とか「こういう調べ方までやってきた」とか、

聞いても無いことまで報告してくれることでしょう。(出来は人それぞれで才能や力量によりますけどね。)


 しかし、可愛がられる属性には究極に困った時にすごい力を発揮するも多いと個人的には思っています。

基本的には自分からグイグイリーダーシップ取りたがるタイプでは無いので本当に極稀にですが。

言われたことは着実にやってこようと努力をします。

でも、そこが可愛がられるポイントなのだと思います。

周りから「なんとなく、面倒見たくなっちゃうんだよね」とよく言われていませんか。

そのため、可愛がられる属性は、息詰まったり困ったりした際に自ら声を上げなくても周りがそれに気が付き自然と助けてくれる場合が多い………。

そういう雰囲気を自然と出しているのでしょうね。

不意に「これってどう思う?」など質問されて話を振られた時は、答えを考えてなかったため、あたふたしたり、少し間抜けなことを言ってしまったりすることも少々・・・。

でもこれは最大の可愛がられるチャンスです。

少し照れれば、「わっ、可愛い。」ってなるのですよ。

本当に、「可愛がられる属性」特有のスキルですね。非可愛がられる属性が周りに頼りっぱなしで何もしないでぼーっとしていると、

「はっ、使えな。てめぇも考えろや。」

ってなるのですからね(少々、言葉悪いですが。)


 しかし、黙っているだけでは、継続して可愛がられるのは難しいと考えて間違いないでしょう。

ここで大事なことは「空気を読む」ことです。

何も考えず空気を読むって一見矛盾しているように感じるかもしれませんが、そこは心の中だけでのツッコミでお願いします笑

ただ運がいいだけなど諸説ありますが、「可愛がられる属性」は何も考えてないことがほとんどです。

ぼーっとしているように見えますが、実は周りの空気は読んでいるんことが多い。

輪を乱すことや無意識に相手を傷つける言葉はあまり言いません。

無駄な争いは好まないですからね。(ここが敵をつくらないポイントですね。)

どういうことか具体的に申し上げますと、声をかけるタイミングや周りの人間関係を把握し行動できるということです。


 まとめると「可愛がられる属性」は、きちんと空気は読んで行動しています。

何も考えてないように振る舞い、無駄な揉め事は起こさないように行動しています。

また余計なことに巻き込まれないように常に言動は慎重です。

めんどくさがり屋だという説も否めないですが、意見を求めた際はしっかり頭を使い、考え答えてくれます。

また、後々、過去に起きた揉め事について聞くと事実だけ把握し、余計な自分の意見や考えを言うことはありません。

このように人間関係のバランスを取り、空気を読んで行動することにより、敵を作らないのですね。

結果、みんなから嫌われないと。でも白黒つけたがるタイプからはたまに、中立である立場を歪めようとする輩はいますね。

流石にその時だけは差し障りのないような軽い意見を言うことが多い気がします。

「よっ、世渡り上手!」



◎基本は聞き手に回れ!

人間は基本、自分が話をした方が楽しく感じる生き物です。

「今日の飲み会、楽しかったなぁ」と感じた過去の飲み会を思い返してみて下さい。

自分の口数が多い日ではありませんか。

人の話を聞くのが好きな人もいるとは思いますが、三時間ずっと相手の話だけを聞いていた飲み会が楽しかった思う人は少ないのではないですか。

ちなみに、私もこのことを知るまでは、自分の口数が多かった飲み会の方が楽しく感じていました。

(最近は、私だけじゃなくて相手と楽しさを共有したいと思っているのでそこのバランスは気をつけています。)

そのため、よい人間関係を築く第一歩は「聞き上手になる」ことです。

やはり人の話をきちんと聞いてくれる人というのは印象がいいです。

相槌やよい質問ができるようになれば大したものです。

極端なことを申し上げると、話している本人が聞いて欲しいという気持ちより話したいという気持ちが勝っていると判断した場合は、頷いて聞いているふりをしていてもバレません。

本当に。(いや、でもきちんと聞いてあげましょうね)

「可愛がられる属性」の人も自分から話すよりも話しかけられている方が多いです。

たまに、話を振られる時があると思うのですがここにも可愛がられるテクが隠れていると思います。


「えっ、えっと……。(いきなり振られて言葉に詰まる)」

=あたふたしている可愛い。


「いいと思います。僕もそう思いました。(差し障りのない言葉を返す) 」

=賛同してくれた。嬉しい、可愛い。(もしかして、どうでもいいと思っている説?


結局は何と返答しても可愛いに結びつくのですよ。

後者は、確実に話が続く、相槌ですよね。あと、上級可愛がられる属性は、このようなことを言うこともあります。


「あの、今のって○○で△△ってこと?(少し間違っている)」

「すみません、頭が追い付いてないので○○なところもう一度いいですか。」


少しずれている、ポンコツな言葉で相手を攻めてみる。

このようなことを言われると、


「オイオイ、理解してないの?もう一度説明すると、つまりね――――」


もちろんもう一度説明するので相手の口数が増えますね。

加えて可愛いがられるポイントも高いですね。

一生懸命理解しようとしていますアピールになっていますからね。


 非可愛がられる属性で人の話を聞くのが苦手な人は勝手に相手の話をターンエンドさせて、自分のターンにする人もいますよね。

相槌や相手の意見を肯定するまでは一緒ですがそのまま自分の話に持っていき、自分だけ楽しくなってしまうタイプ。

これははっきり言って可愛がられません。

あと兄(姉)属性の場合は求められてなくても自分の意見をはっきり言い始める人が多い気がします。

それはそれでいいことですが可愛くは無いですよね。

もちろんこれはあくまで「可愛がられる属性」の物差しで比べた際の意見ですので良いか悪いか、その会話が盛り上がるか盛り上がないか等は各自のコミュニケーション力によって変わります。

「やはり、世の中は不公平ですね!」



◎たまにギャップを見せろ!

いわゆる「ギャップ萌え」ってやつですね。

ある程度、その環境で自分の立ち位置やキャラが確立してきたら、ギャップを見せるチャンスです。

ここで気をつけることとしては、新たな発見をしたと相手に驚きを与えることです。

私が経験した中で多いギャップとしては、

「暗闇やお化けで怖がる」、「虫・動物にビビる」、「雷・大きい音に動揺する」です。


普段、表に感情が出ない人ほど、このギャップは強く発揮されます。

特に可愛いと感じられるのは、驚く時や怖がっている時で、いつもより動きが俊敏・鈍い、周りを警戒している、後ろや端っこに行きたがる等の行動です。

「えっ、暗いところ苦手?可愛い。」これは高ポイントです。(※当の本人は本気で怖がっている場合がほとんどです。)


 あと、個人的に経験したのはよく喋るようになるパターンです。

いつもは寡黙なのに明らかに口数が多くなる、独り言が増える。これはギャップ萌えですね。


「あれっ、こんなにおしゃべりな人だったっけ?」


みたいな意外性にギャップに萌えるのです。

ちなみに、彼らのそのギャップを指摘すると、高確率で気まずそうするか、黙ります。

可愛がりたい人たちは声に出さず、心の中だけにとどめておいた方がいいかもしれませんね。

でも逆のパターンもあると思います。


 暗闇だとテンションが上がる、もしくはドSに豹変する。

いつもは落ち着いているのにワクワクするのか、楽しそうな表情やオーラを出し始めるタイプ。

あと、結構いるのは怖がっている人がいると急にいじりたおしてくるドSタイプ。

「いつもは謙虚で他人に興味が無いタイプだと思っていたのになんでだ?」と思うかもしれませんが、このようなところから普段とのギャップから可愛いと感じてしまうのかもしれません。


 優しさのギャップもよくあります。

「今まで周りに無関心だと思っていたのにこの前、私が困っていたらスッと手を差し伸べて助けてくれた。」これは、可愛がられ属性のみならず正真正銘のギャップ萌えですね。

しかも弟(妹)属性はさも、当たり前のように優しさのギャップを見せてきます。

優しさのギャップの見せ方を知っているとさえ疑うレベルです。

あくまで自然なため自分のギャップポイントをわざと上げているわけでは無いところが逆に高ポイントなのですよね。

嫌な気にならないというか(優しさ+ギャップ)のウルトラコンボで「可愛い」に繋がるのはずるいですね。


 過去に私が経験した「可愛がられる属性」との経験でギャップだと思ったことがあります。

私が「君は特別優しいわけでは無いと思っている。」

と少し意地悪を言ったことがあります。

その日から数週間が経ったある日、久しぶりにその「可愛がられる属性」に会うと、前よりも周りに対して親切に振舞っていました。

例えば、女性が重い物を持っていたら持ったり、困っている人を見つけたら一言、声をかけるようになったり……。

どうやら私が何気なく発した一言は、「可愛がられる属性」を刺激してしまったようです。

それから周りからの「可愛がられる属性」に対して(特に異性から)の評価は爆上がりしていました。

私が何の気に発した言葉で「可愛がられる属性」を傷つけてしまったのは申し訳なかったですが、

良い方向に変わってくれたなら結果往来です。

あ、別に私はそのギャップでやられたとか新たな想いが――――という発展は特になかったです。(残念ながら・・・。)


 逆に少し悪いギャップ、ドジっ子ギャップもたまにありますね。

段差につまずく、小さな失敗をする、みたいな。

可愛がられる属性はなぜか、「ドジかよ。」よりも、「フフフ、可愛いなぁ。」が先に来るのですよね。無意識に絶対、誰かに微笑まれています。

でも、これがギャップにつながる理由は普段から真面目に生きている、周りからの信頼があることが前提です。

だからこそ、たまにドジることが許させる(可愛がられる)のです。

もちろん、大きな失敗は除いてですよ。(そこまで世界は甘くない)

当の本人は恥ずかしがっていると思うので、軽く微笑むか見なかったことにするなどの反応をします。

「「可愛がられる属性」は何しても可愛がられるのである意味最強ですね。」



◎評価ポイントはコツコツ稼げ!

これは今までの文章でなんとなく察する人もいると思いますが、日々、真面目に生きていくということです。

当たり前ですが初めから可愛がられる属性はいません。

普段からコツコツとみんなからの評価を、稼いでいるからこそ徐々に可愛がられ始めるのです。

ほんの小さな積み重ねがいつの間にか本物の「可愛い」を手に入れ、真の「可愛がられる属性」に繋がるのです。

その道は決して楽ではなく、地道に近づくしかない険しい道だと思います。


 私の知るAくんもその努力の結果、「可愛がられる属性」になった一人です。

他の人と変わらない当たり前の日々を送り、性別や年齢分け隔てなくコミュニケーションを取っていました。

最初はその環境に馴染むまで大変だったと思いますが心の壁がなくなり信頼され認められ、周りからの評価をコツコツと上げていったのです。

そして、少しずつ自分の素顔を出しながら真の「可愛がられる属性」になっていったのです。

ある意味、努力してその立ち位置を手に入れたので褒め称えてもいいことなのではないかと思います。

(本当に彼が計算しているわけではないのならば、の話ですが)


 具体的にどのようにポイントを稼いでいったのか。

例えば、小さなことに気がつき周りの人に気を使って接する。

すると、相手は「気が利くなぁ。」となるわけです。

その後は最初に誰かがAくんを「可愛い」と言い始めて、それを放っておいたのも大きいでしょう。

誰か一人に「可愛い」と言われるようになれば、それは段々と広まりいつのまにか「可愛い」と言う人が増えていく。

それは足し算ではなく掛け算のようなもので、それまで「可愛い」と思っていなかった別の人にも連鎖していくのです。

こうして評価ポイントを稼いで「可愛がられる属性」に昇進していったのです。

「そう考えると、「可愛がられる属性」ってすごくないいですか。」



◎あざとく生き続けろ!

「最後のポイントがこれかよ!」

と、思った人もいると思いますが、今までのものをまとめるとこの一言になります。

演じるというよりは自然体に近く、しかしながらあざとく生きるのです。

静かに清く流れ、何色にも染まらず…。


 要約するとどの分野でも平均以上の評価をし続けてもらえるように振舞うのです。

誰からも可愛がられる(好かれる)のは難しいかもしれませんが、逆に誰からも嫌われないようにするというのは何となくハードルが下がった感じありませんか。

冷静に第三者目線で考えると彼らは結局、あざといのです。

いや、彼ら自身はあざとく生きているわけではないと思いますが結果的にあざとくなっているのです。

「可愛い」と可愛がっている人々はある意味「可愛がられる属性」の呪いに近い魔法にかかっているので気が付かないのです。

周りから否定されても関係ないのです。

寧ろ「自分にしか分からない魅力だ、気がつけた自分が特別なのだ」と逆に「可愛がられる属性」の虜になっていくのです。

一種にオタク沼に近いかもしれません。

そんな沼に落としていく本人はやはり「可愛がられる属性」の才能であり、技術であることには変わりません。

また、誰にでも好かれるということは敵を作らず、誰からも嫌われない立ち位置に落ち着いているので、何をやるにも非常に動きやすいと言えるでしょう。

もちろん彼らも人間ですので、失敗や人間関係のいざこざに巻き込まれることはあると思います。

しかし、無駄に騒がず寧ろ蚊帳の外にいて、

「時間が解決してくれる」という冷静さをとても大切にしている気がします。

だからこそ、敵をつくらないのかもしれません。

いわゆる世渡り上手、八方美人なのかもしれません。

今後「可愛がられる属性」がそう進化し可愛がられ続けるのかとても興味深いです。


あとがき

こんにちは、Noeruです。

今回は初めてエッセイを書いてみようと思い、執筆しました。

内容はいかがでしたか。

はっきり申し上げて根拠が弱いですが、一人でも楽しんでもらえていたら嬉しいです。


 さて、私は家族の中では姉で、今までに「可愛がられる経験」より可愛がる経験の方が多くあります。特に「後輩かわいい病」(私が勝手に命名した病。機会があればこれについても書いてみたい)

を発症したこともあり、周りに可愛いと思う人が多くいる時期があり、

友人たちと「可愛いと思う人」の話をしていました。

私としては「可愛がられる属性」をバカにしているつもりは全く無いのですが、

直接それを伝えてみると嫌がる人も少なからずいました。

そのため、可愛がる属性の人たちの言葉を借りて表現すると

「可愛すぎて心がめっちゃしんどい」

という気持ちは痛いほど分かります。

でもそれと同時にどうして可愛がられるのだろうという疑問を抱きました。

そして今回、本気で「可愛がられる属性」について考えてみようと思い立って文章にまとめてみることにしました。

では、この本に書いてあることをやれば読者の皆さんが「可愛がられる属性」になれるのか、

周りから可愛がられるのか。答えは否です。

最初にも申し上げたように性格によっては可愛がられようと意識して実行することをオススメできないタイプ、可愛がられる環境にいない人もいると思うからです。


私から言えるのは、個性を大事にして自分らしく生きていくことが一番であるということです。

私もずっと兄や姉のように年上の兄弟が欲しいと思っていた時期がありました。

しかし、同じ長女である祖母に

「一番上は今後もずっと一番上っていう運命(さだめ)なのよ。」

と言われ諦めました。特に私は従兄弟の中でも一番上なので尚更です。

正直、未だに弟(妹)属性を羨ましがることもたまにはあります。(あるんかい!)

それでも生まれついたこの星の元で精一杯命尽きるまで生きるしか無いのです。

えっと、なんの話ししていたんでしたっけ?


とにかく、ぜひ、どんな属性の方も自分の運命を受け入れて、様々な人と関わってみてください。

周りに「可愛がられる属性」がいればぜひ、この本を思い出して観察してみてください。

きっと、この本以上に多くの発見があり、もっと豊かな人生を送ることができるでしょう。



Noeru

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― 新着の感想 ―
[良い点] 課題が斬新な点。 確かに、なぜ私は彼(彼女)に積極的に構いたいと思うのか? 私自身の認知の仕組みはどうなっているのだろうと、疑問を持つきっかけになりました。 ありがとうございました。 [一…
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