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絶望へのカウントダウン
暗く閉ざされた空の下に一人の少女が立っていた。
「どうして.......。どうして.......。」その少女の周りには数人倒れていた。暗く閉ざされた空からポツポツと雨が降り始めた。
「何で...。こんなの望んだ訳じゃない...。ただ、幸せになって欲しくて」
少女の目はだんだんと黒く絶望しきった目になっていった。頭の中の思考が奪われ雨の降っている音も聞こえない。まるでこの世界で自分一人になってしまったように。
「フフ...。フフフ...。フハハハハ!」とうとう少女は感情までもが壊れてしまった。
「大丈夫だよ...。きっと…また、逢えるから。あと少し待っててね」少女の中にはもう何もない。唯一残っているのは 黒く歪んだ感情だけ。
少女は歩き出した。どこに向かっているのは誰も知らない。もちろん自分も。でも、不思議と足が前に進む。雨の中、少女は笑いながら歩き暗闇の中へと消えていった.........。




