私と彼と甘いもの
「優衣香さん……」
圭くんが私を抱きしめる
「圭くん……」
「その、いいかな?我慢できなくて……」
圭くんが不安そうに言う、私の答えなんて決まってるのに
「圭くん、いいよ?」
そう言うと圭くんは私を押し倒した
今から私は無茶苦茶にされるんだね!!
そう思ったら世界が暗くなった
なんで!?
ーーー日曜日の朝ーーー
「…………んっ」
目が覚める
「…………」
今のは……夢だったみたい
もう!良いとこだったのに!良いもん本物の圭くんに甘えるもん!
そのまま昨日の続きを……ってあれ?圭くんいない……
「…………」
私は圭くんが寝ていた場所を触る
まだ温かい……
「…………」
私は圭くんが寝ていた場所に移動する
布団からは圭くんの匂いと温もりを感じる
あぁ、圭くんに包まれてる……
「…………」
っと!二度寝しそうになっちゃった!
ダメダメ!起きないと!
多分圭くんは朝御飯を作ってる筈だからね!
因みにいつもは私が先に起きてるんだけど……
昨日……激しかったからね?
「…………」
私はお腹を撫でる
身体の中には実感を感じる
「…………」
ふふふ♪
あ、本当に起きないと!
でも圭くんがお越しに来てくれるのを待つのも……
『優衣香さん……朝だよ?』
そう言って私を撫でる圭くんの手の温もりを感じて
『優衣香さ~ん?起きないとイタズラするよ?』
そう言ってくるから私は寝相の振りをして毛布をずらして
『もう……それ!』
そう言って私の身体を優しく触って……それでそれで!
『これならどうかな?』
って言われてキスされてそれからそれから!
『優衣香さん……もう、我慢できなくなっちゃったよ!』
なんてなんて!!
「…………」
あ、お味噌汁の匂い……
圭くんが起きてご飯を作ってくれてるんだから妄想してる場合じゃない!起きなきゃ!
服を着て……
「…………」
私は自分の服を着ようとして
ふと、ベッドの横を見る
そこには脱ぎっぱなしの圭くんのワイシャツ
私がキスしながら脱がせたワイシャツ
圭くんの…………
「…………」
あ、いつの間にか着てた……
し、仕方ないよね!だって圭くんのワイシャツだよ!!
着たくなっちゃうのは当たり前だよね!
圭くんを感じるもん!!
「…………」
私は寝室を出る
そしてリビングに向かう
・・・・・・・
リビングに入るとキッチンで圭くんがご飯を作っていた
もうすぐ出来るみたいだね
「…………」
あ、圭くんが私に気付いた
「お早う、優衣香さぁん!?」
圭くんが私を見て驚く
あ、裸にワイシャツだからビックリしちゃったね?
「…………」
私は圭くんを見る
エプロン姿の圭くん
……抱き締めたい!!
ギュウ!!
私は圭くんに抱きつく
ああ!圭くん!
さっき見た夢の事もあって圭くんが凄く恋しいよ!
圭くん!圭くんの温もり!圭くんのエプロン!圭くん!圭くん!!
「優衣香さん、もうすぐ、出来るから、座っててね?」
「……(コク」
あ、料理の邪魔だよね!
私はリビングに行き、イスに座る
…………そういえば前に読んだ名前を書かれたら死ぬノートの漫画に出てるキャラに変わった座り方をする探偵がいたよね?
こんな感じで……
んっ?圭くん?どうしたの?
・・・・・・・・
圭くんが作った朝食を食べる
ご飯とお味噌汁と卵焼きとウインナー
全部美味しい!
「優衣香さんは、今日何か予定ある?」
えっ?予定?特に無いけど?
敢えて言うなら圭くんとイチャイチャすることが予定かな!
「…………(フルフル」
私が首を振る
すると圭くんが立ち上がって束ねたチラシの所からチラシを1枚持ってきた
「優衣香さん、今日はここに行ってみない?」
圭くんが私の前にチラシを置く
「…………」
えっと……ケーキバイキング
ケーキ!?
「…………!」
私はチラシをバシッと勢いよく取る
ホテル・ニュールス
ケーキバイキングを開催!
12時~16時
チラシにはそう書いてる
「どうです?」
「(コクコク」
行く行く!
ケーキ食べたいし……
圭くんとお出かけ!!
・・・・・・・
私は服を着替える
流石に裸にワイシャツで出る気は無い
いや、もし圭くんが望むなら……
「…………」
いやいや、圭くんはそんな事しないからね
ないないないない!
「…………」
うーん服は何を着ようかな?
ワンピース?
それともジーパンとか……
「…………」
私はカレンダーを見る
今日は5月24日
春も終わりが近い
うーん半袖の方がいいかな?
あんまり悩んで圭くんを待たせるわけにはいかないよね!
よし!スカートでいこう!
ブラウスを着て!スカートを履いて……よし!
私は部屋を出る
「…………」
部屋を出たら圭くんがプチちゃんを抱っこしてた
いいなぁ
「あ、準備できた?」
「……(コク」
私は圭くんに近寄る
プチちゃん~よしよし!
「ニャ~」
プチちゃんは気持ち良さそうにしている
するといきなり圭くんの手から離れて床に着地した
「ニャー」
そしてリビングに入っていった
「……行こうか?」
「……(コク」
私達は家を出た
・・・・・・・
私達は歩いて駅に向かう
電車で目的地に向かうから車は使わない
それにこれなら圭くんにいっぱい甘えられるからね!
「…………」
私は圭くんの左腕に絡み付く
圭くんの腕……この腕が私の身体を昨日も……えふん!
駄目だ、なんかあの夢を見たからかちょっと発情してるかも……
私は圭くんにくっつきながら歩く
そうしていたら駅に着いた
券売機で切符を買って
一旦圭くんから離れて改札を通る
そしてまた腕にしがみつく
「後5分か、そろそろ電車が来るから座ってようか?」
「……(コク」
私と圭くんはベンチに座る
「…………」
私は圭くんの腕をギュウと抱き締める
圭くんの腕……温かいなぁ……
「優衣香さん、嬉しそうだね?」
「(コク」
嬉しくないわけない!!
キィィィィィ!
電車がホームに停まった
中から人が降りるのを待ってから乗車する
「優衣香さん、こっち」
「……」
圭くんに手を引かれて、私は壁にもたれさせられる
圭くんは私と向かい合って、私の後ろの壁に手をつけて、私を守るように立つ
圭くんが私を守ってくれている
頼もしいし、愛しい
「…………」
私は我慢できずに圭くんに抱きつく
圭くんの温もり、圭くんの匂い、圭くんの身体
圭くん!圭くぅぅん!
「…………」
更に力が強くなる
圭くんの胸板、圭くんの感触
あーん!ずっとこうしていたい!!
「…………」
私は圭くんを見上げる
私と圭くんの目が合う、圭くんが私を見てる
圭くんの背中を撫でる
すると、圭くんはくすぐったそうにする
可愛い……
「…………」
私を圭くんの胸元に顔を埋める
あー落ち着く……楽園かな?
「…………」
圭くん圭くん!もっと圭くんを感じたい!
圭くんとイチャイチャしたい!
圭くんと(自主規制)したい!!
「降りよう優衣香さん!」
「……(コク」
あ、着いちゃった
・・・・・・・
私達は電車を降りて駅を出る
「人が多かったね」
「……(コク」
「優衣香さん、狭くなかった?」
「(コク」
圭くんのお蔭で平気だったよ!
むしろ密着出来て嬉しかったよ!
私は圭くんの左腕を抱きしめる
「まだ時間あるし少し歩く?」
「……(コク」
私達は街を歩く
小物を見て……あ、この櫛可愛い
プチちゃんの玩具を探したり
本屋を覗いたり……あ、新刊出てる
ゲーム屋さんを覗いたり……これ圭くんが好きな作品だよね?リメイク出てるね
服を見たり……んっ?
私は下着を見る
大胆な下着……薄い生地なのか透けて見える……多分着たら丸見えだよね?
…………圭くんはこういうの好きだったかな?
サイズは……うん、大丈夫
値段も……大丈夫
よし、買っちゃう!!
「あれ?優衣香さん何を買ったの?」
「……(スッ」
ひ・み・つ!
「そろそろ行こうか?」
「……(コク」
私達はホテル・ニュールスに向かう
・・・・・・・
ケーキバイキングは定員にギリギリ間に合った
まあ、もし間に合わなかったら圭くんとデートして帰れば良かったけどね!
私達はテーブルに座る
「優衣香さん先に行ってきなよ?」
えっ?一緒に行かないの?
あ、荷物を見てないといけないからか……
うーん……仕方ないね
「…………(コク」
私はケーキを取りに行く
色々種類がある
取り敢えず好きなケーキから普段食べないのも
ミートパイ?食べたこと無いなぁ、これも入れとこう
私はケーキを取ってテーブルに戻る
フォークを私と圭くんの二人分持っていく
「…………?」
テーブルでは圭くんがなんか赤くなっていた
どうしたんだろう?
「あ、もういいの?」
「……(コク」
私はお皿をテーブルに置いて
フォークを側に置く
「じゃあ、僕も行ってくるね?」
「(コク」
圭くんがケーキを取りに行く
「……」
私は圭くんを待つ、一緒に食べたいからね
あ、飲み物持ってきてなかった……圭くんが戻ったら取りに行こう
「…………」
それにしてもホテルかぁ
プロボーズも時もホテルのレストランだったなぁ
あの時は凄く嬉しかったなぁ……周りに人が居なかったら抱きついてキスしまくってただろうなぁ
「あれ?食べてないの?」
「……(コク」
圭くんが戻ってきた
「気にしなくていいのに」
「……(フルフル」
「ありがと♪」
圭くんが座るのを確認して私は立つ
「どうしたの?」
「……(スッ」
私は飲み物を指差す
「取ってこようか!」
「……(フルフル」
立とうとする圭くんを押さえる
「あ、持ってきてくれるの?」
「……(コク」
「えっと……じゃあコーヒーで」
それを聞いて私はコーヒーを取りに行く
私も圭くんもコーヒーには何も入れない
だからコーヒーだけ取って戻る
「…………」
「ありがとう優衣香さん」
私は圭くんにコーヒーを渡す
そして、私は座る
「それじゃあいただきます」
「……」
二人で手を合わせる
いただきます!
「うん、美味しいね」
圭くんがハンバーグを食べて言う
私もショートケーキを食べる
「…………」
美味しい!!
・・・・・・・
ある程度食べた時にふと、圭くんの後ろのテーブルに視線が移る
そこには大学生かな?それくらいのカップルがいた
『あーん♪美味しいサッチー?』
『美味しいよピカリん♪』
なんて雰囲気を出しながらイチャイチャしている
実際はどんな会話をしているか聞こえないけど、あーんしていたからだいたい合ってると思う
あーん……そういえばやったこと無いかな……
やってもらったことはあったけど!
「……(スッ」
「うん?」
私は一口サイズのケーキをフォークに刺して圭くんに差し出す
「えっと……」
「…………」
圭くんは戸惑う
「食べさせてくれるの?」
「(コク」
はい圭くん!あーん♪
「い、いただきます!」
パクっと圭くんがケーキを食べる
「…………」
私は満足してケーキを食べる
「……優衣香さん、あーん」
嬉しい誤算!圭くんからあーんしてくれるなんて!
「…………」
私は圭くんにあーんしてもらう
あーん♪
「……美味しい?」
「(コクコク」
凄く美味しい!!
あ、さっきのカップルがこっち見て赤くなってる
君達も私達みたいな仲良し夫婦になるんだよ?
凄く幸せだからね!
・・・・・・
食事を終えてホテルを出る
「美味しかったね」
「……(コク」
美味しかったし、楽しかった
圭くんの嬉しそうな顔も見れたし!
そしてプチちゃんへの玩具を買って帰る
帰りの電車は席に座れた
私は圭くんに寄りかかる
あ~圭くんの匂いとケーキの香りが……ね、眠っちゃう……
・・・・・・・
家に帰った私達
圭くんはプチちゃんに玩具をあげに行く
私はその間にお風呂を沸かしてを入浴を済ませる
浴室から出て身体を拭く
そして今日買った下着を着る
「…………」
鏡を見てみる
着てみると……かなり大胆だね……少し恥ずかしいかな
私はバスタオルで身体を隠す
そしてリビングに向かう
リビングでは圭くんが玩具で遊ぶプチちゃんを見ていた
「…………」
私は圭くんの肩を叩く
「じゃあ、僕も入るね」
「……(コク」
私の姿を見て、お風呂が沸いてるのを察してくれた圭くん
っと!
トントン
圭くんの肩を叩く
「んっ?どうしたの?」
「……(スッ」
私は寝室を指差す
お風呂から出たら来てね!
「わかったよ」
圭くんが微笑んでからお風呂場に行った
私は圭くんを見送ってから寝室に入った
寝室に入った私はバスタオルを取って、ベッドの横に畳んで置く
ベッドの上を整えて……
「…………」
あ、なんか新鮮な気分
部屋の電気を豆球にして
ふぅ……
私はベッドの上で待つ……
少ししてからガチャっと寝室の扉が開く
「んん!?」
寝室の中を見て、私の姿を見て圭くんが驚く
「えっと……優衣香さん?それ、今日買ったの?」
「……(コク」
圭くんが私の前に立つ
「えっと、つまり……これって……」
「……」
私はベッドに横になって手を拡げる
「優衣香さん」
圭くんが私の上に跨がる
「その、今日は朝から我慢してた……いつもより激しくするかもしれないけど……」
バッチコイだよ!!
私は圭くんを抱き寄せる
「……いいよ」
そう圭くんに呟いた
熱い夜を過ごしました
うん、とても熱い夜をね♪