その後・・・
あの出来事から一週間ほどすぎた。
最初数日、僕たちはあの一件で、集まっても言葉少なくおびえていたが、今では元通りに何かしら面白い出来事がないか考えていた。
BもCもあの出来事以来、心霊現象が見たいとは言わなくなり、他の企画を考えるようにし始めた。
暗黙のうちに、あの一件のことを口にだすのは、タブーとなっていった。
そんななか
「そういや、写真できたんだけど・・・」
Cが僕の顔色を伺うように袋を見せた。
僕はわざとらしく明るい声で
「もう大丈夫だから。見て見ようよ」
Bも笑顔で頷いて3人で見ることにした。
「このポ-ズないわ」
「黒歴史決定」
と笑いながら見ていると、Bが急に真顔にもどった。
「これ・・・」
一緒に覗き込む。
よく見ると僕の右側、ちょうど二の腕とわき腹の間辺りに小さな子供が写っている・・・
おもわず写真を放り投げ、Cは少しして思い直したかのように袋にしまう・・・
そのまま僕たちは、その写真を学校の焼却炉に捨ててしまい、中学卒業するまで二度と話題にしなくなった。
その後、社会人になった僕たちは、それぞれの生活リズムがあわず、住むところも離れ離れになり、もう数年以上あってない。
ただ、人伝の話によるとCは今、精神を病んでおり、県外に出て2~3年で大学を辞め、実家に帰ってきていると聞いた。
地元の知り合いに聞いたところ、お見舞いにいっても布団の中で、うわごとのようにずっと
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい・・・・」
僕は心霊現象とそれなりに、今も付き合って生きています。
その後も色々ありましたが、もし、また読んでもいいよとおっしゃって頂けるのなら、駄文ではありますが書かせていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。