プロローグ
初めての投稿でうまくいかなかったりするかもですが、至らぬ点は指摘やアドバイスくれると助かります。
楽しくやっていくのでお願いします!
メビウス帝国。
最大人口60万を超える大都市、尚且つこの惑星に於ける最大権力者『聖皇』の住む城が建つ最大国家だ。
そのメビウス帝国の中の勢力は大きく分けて3つに分類される。
皇室に忠誠を誓った騎士勢力『ライン』
中立を謳う半独立国家勢力『アンカー』
異族の集う魔勢力『ゼロ』
3つの勢力を中心として世界は戦乱の時代を迎えている…
「…困ったな」
紺色の頭をガリガリ掻きながら呟いた。
手に持った地図をくしゃくしゃに握り、
辺りを見回す。
行く手を阻むのは低俗な輩共。
見てみれば手にナイフや銃を所持していて、
全員それをこれ見よがしにチラつかせている。
「おい兄ちゃん、今の状況分かってんのかい?」
一人の大男が手を鳴らしながら前に出てきた。おお、こわいこわい。
「俺は急いでんだ、お前らに構ってる暇はないんだが…」
大男はイラついたようにナイフを取り出し、
目の前に刃を突き出してくる。
「そんなに死にてぇのか?」
ギラッ…
ナイフが突きたてられる。
しかしそれだけで何も仕掛けてはこない。
周りの奴らはニヤニヤしながらこっちを睨んでいる。
「はぁ…1分だけ、てめぇらの茶番に付き合ってやる」
そう言って背負った大剣を抜く。
ただし鞘から抜かずに、
「随分ナメてくれてんじゃねぇか…よ‼‼」
ブンッ!
ナイフが目の前を空振りする。
それを合図にしたように周りの奴らも仕掛けてくる。
俺はそれを躱し、バックで距離をとる。
着地と同時に再加速を掛け、一番人の集まった場所に薙ぎ払いをする。
「おいおい…仕掛けてきておいてこの程度かよ?」
向かってくる奴らを薙ぎ倒しながら大剣を器用に回転させる。
その回転で何人かを気絶させ、背中に大剣を納める。
「まだやるかい?」
ニヤッと不敵な笑みを見せてみる。
すると一人の男が怯えながら
「こ、こいつはもしや…トランス使いのライア・フロート⁉」
あ、気付いた。
一斉にざわめきが起こる。
「に…逃げるぞ!」
全員一斉に逃げていく。
こういうやつらって逃げ足の速さだけはすごいよな。
「さて、街に向かうか」
また地図を広げて街を目指した。