表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/31

第16話 青春☆魔法学院!⑤

 ミラノス・アカデミアの食堂にハーレムパーティ集合!


 虹色プディングをはじめ、色とりどりの不思議スイーツがテーブルにズラリ。

 

 まるでアニメの宴会シーン!


 浮かぶ燭台がチラチラ輝き、食堂の壁には創設者「セリィナ」の肖像画が厳かに微笑む。



 

 ――祝勝会、スタートだ!


「俺の嫁パーティ最強!」


 俺が両手挙げて叫ぶと、セーラが金髪ツインテを揺らし、顔真っ赤で吠える。

 

「このバカ! いい加減にしなさい!」

 

 氷のつららが俺の足元にズドン!

 

 でも、その瞳は少女漫画の乙女のキラめき。


 オリビアが虹色プディングを右手に掲げてドヤ顔MAX。


「見て見てー! 私の炎で――」


 ボフッ!


 左手から炎が噴き出し、プディングの表面が一瞬で焦げる!

 

「この炙り加減! このキラキラクリーム! アカデミア史上最高傑作だよ〜!」


「コラッ、またオリビアちゃん! ここ飲食スペース、火気厳禁!」

 

 食堂のおばちゃん、鬼の形相。

 

「おばちゃん、ごめーん! 盛り上げたかっただけー!」


 ポニテ揺らして謝罪のテヘペロ。


 セーラが額に手を当ててため息。

 

「……はぁ」

 

 クロエがジト目で呆れ顔。

 

「バカタケルと変わらないな」

 

 ――やっぱオリビア、最高だわ!

 


 エスターがケーキを切り分けようとナイフを持つ。

 瓶底メガネを光らせ真剣な表情。

 

「ケーキの均等分割、角度36度、誤差0.01%で……よし!」


 ナイフを入れる瞬間、瓶底メガネが……


 ポロッとケーキにドボン!

 

「ひゃっ! わ、私のメガネ……!」


 えっ、このタイミングで外れるのかよ!

 正直もう諦めて油断してたわ!


 

 ――待て……な、なんだ。

 

 何なんだよこれ……!


 瞳が、薄いエメラルドに星空を閉じ込めたみたいに透き通ってる。

 

 光の加減で虹色に煌めいて、睫毛一本一本までが白金色に輝いてる。


 それはこの世の理をねじ曲げて降臨した“禁忌の美”だった――


 近くにいた男子生徒たちが後ずさる。

 

「ひっ……エスター様……直視できない……!」

 

「し、視界が焼ける! これが伝説の……!」

 

「見えた……女神の御素顔……! 我がヴィルヘルム家の名誉と魂にかけて、貴女の剣となり盾となると、ここに誓う……!」


 ――新たな宗教の始まりを目の当たりにした。

 

 彼女の周囲は食堂ではなく“聖堂”へと化した。


 予想はしてたけど想像の8000倍可愛い!

 ま、俺は咄嗟に舌噛んで、余裕で耐えたぜ!


 エスター、慌ててケーキからメガネを拾い上げるも、クリームまみれ。


「み、見ないでくださいっ……!」


 涙目で手がプルプル震えてる。

 ドジっ子パワー全開で食堂中がクスクス笑う。


 

 クロエは紫髪を揺らし、ゴスなジト目で俺を睨む。


「おい、バカタケル、食う前に礼言え」


 口の端に虹色クリームがぺったり。

 

「……ん?」


 気づいて、ちっちゃい舌でペロリ。猫みたい。

 何事もなかったかのように次のひとくちをパクリ。


「クロエのプリン食べてる姿……子供っぽくて可愛いな!」

 

「は? 私が? 脳みそ10歳児が誰に言ってんだ」


 頬がちょっぴり桜色。

 スッと横向くけど、スプーンは止まらない。

 

「見んな。黙って食え」


 ──クールで毒舌でゴスで、でもちょっと子供。

 

 このギャップ、反則すぎる。

 

 

 リリが水色ふんわりヘアを揺らし、薄ピンクの瞳でニコニコ。

 

「ふふ、タケルくん、大活躍だったね」


 虹色プディングをそっと差し出してくる。

 リリ、マジで大天使!


 そこへ、食堂の隅にいた貴族の女子生徒たちがソワソワと近づく。


 リーダー格の銀髪女子が恥ずかしそうに頭を下げる。


「リリさん、昔、意地悪なこと言ってごめんなさい。私、あなたの才能に嫉妬しちゃってたの……」


「リリさん! 私たち、応援してるよ!」

 

 他の女子たちも笑顔で手を振る。

 

「み、みんなのおかげだよぉ!」

 

 リリ、顔を真っ赤にしてモジモジ。


 俺はニヤリと親指を立てる。


 ――リリの癒しはみんなの心を掴んだ。

 

 ハーレムパーティ……

 いや、ミラノス・アカデミアの絆の要だ。


「セーラ! ハーレムリーダー、正式就任! おめでとう!」


 俺がセーラの肩をポンと叩く。

 

 セーラが「黙れ!」と氷のスプーンで手をガツン! 痛え! 


「全員、俺のハーレム王国で暮らそうぜ!」


 俺がドヤ顔で言うと、みんなの反応が一斉に飛んでくる。


「タケルっち、ほんとバカ! マジ残念イケメン!」

 

「バカタケル、妄想も大概にしろ。口を開くな」

 

「ハ、ハーレム確率0.0001%です!」

 

「ふふ、楽しそう~」


 ハーレムパーティ、パーフェクト!!


 

 ――でも、なんか胸がモヤッとする。

 

 宝玉触ったときのルナティア族やリン……


 そして謎の紺色髪少女のビジョン。


 帝国が宝玉をかき集めてるって話。


 半年後の“赤い月”。

 

 俺、なんか大事なこと忘れてる?

 


 んー。

 

 でもまあ……


 今はいいや!


「俺、竹仲タケル! ハーレム王国国王への就任をここに宣言いたします!」


 虹色プディングを高く掲げて叫ぶ。


「バカすぎる!」

 

 セーラが氷のつららをチラつかせるけど、口元が緩んでる。


 祝勝会で俺のハーレム魂がフルチャージ!


 

 セーラのツンデレリーダーシップ、

 オリビアの陽キャ火花、

 クロエのゴス睨み、

 エスターのメガネドジっ子、

 リリの癒しスマイル――

 

 全部俺のハーレム王国に必須だ!



 

 ――祝勝会が終わり、みんなで片付けを済ませた後、俺はセーラと並んでミラノス・アカデミアの浮かぶ階段を歩く。


 キラキラ輝く城の廊下、星が瞬く夜空。


 星見の庭にたたずむ「セレンディア三聖女」の銅像。


 レイチェル、ミリー、エルフィナ――

 

 四百年前、宝玉を奪還し、魔王軍と和平を結んだ英雄たちの姿が、星の光を浴びて静かに輝く。


 

 それを見つめるセーラの金髪ツインテの青い毛先が風に揺れて、めっちゃ絵になる。


「なあ、セーラ」


 俺がニヤッと振り返る。


「な、何よ?」

 

 セーラがと少し警戒気味。

 

「なんかさ、セーラってセリィナそっくりだよな。声とか雰囲気とか、めっちゃ似てる」


 俺、ふとセリィナとの思い出を重ねてみる。

 顔や性格は違うけど、この“圧倒的ヒロインオーラ”……マジでそっくり!


 セーラ、ツインテをいじりながら怪訝な顔。


「たしかに私の先祖だけど……まるで会ったことあるような口ぶりね。三百年以上前の人よ?」


 やべ、転生の記憶、ポロッと言っちゃった!

 

「い、いや、なんか、ほら、肖像画見てたらセーラみたいな声してそうだなって!」


 俺、焦って誤魔化す。

 セーラ、ジト目でガン見してくる。


「……ふん、まあいいけど」


 流してくれた。セーフ!


「て、てかさ、王女が先祖ってことは、セーラってお姫様なんだよな? プリンセスがハーレムリーダーかぁ!」


 俺がニヤニヤで聞くと、セーラが「ハァ?」って顔でツインテをビシッと振る。


「全然違うわよ。『ミラノス家』と『ミラノス=バルドリオン家』は別。うちはただの『傍系』だから」


「ぼ、ぼうけい?」


 セーラ、呆れ顔で続ける。


「とにかく……私は王家とは縁遠いの!」


「へ、へえ、そうなんだ。……でもさ、セーラは俺にとってのプリンセスだからな☆」


 俺、調子に乗ってキモいウインク。

 

「バ、バカ! 何ワケわかんないことを……!」


 セーラ、顔真っ赤でツインテをブンブン振り回す。

 

「ははは……」


 ……でも、なんか急に試験のときの自分が頭をよぎって、声が小さくなった。


「なあ……ぶっちゃけ、試験のときの俺、足手まといって思ったよ……な?」


 セーラが一瞬、視線を逸らす。

 

 すぐに真っ直ぐ俺を見て、小さく首を振った。


「……そんなこと、一度も思ったことない」


 静かな、でも揺るぎない声。

 

「だって、私が班長よ? みんなを置いてくなんて、私が許さない」

 

 風がツインテの青い毛先を揺らす。

 

「タケルは……ちゃんと最後まで諦めなかった。短剣振りかざして、私たちの前に立ってくれた。それだけで、十分すぎるくらい……」


 セーラ、言葉を詰まらせて、俯きそうになる。

 

「……私、怖かったの。あのとき、みんなが傷つくんじゃないかって。でもタケルが『俺が守る』って叫んでくれたから、私も最後まで戦えた」


 顔を上げたセーラの瞳が、星の光を映して濡んでる。

 

「だから……足手まといなんて、絶対に思ってない。タケルは、私の――私たちの、大事な仲間だから」


 

 ――俺、喉が熱くなる。

 

 

「……セーラ」

 

「な、何よ……」


「俺、セーラのこと、ガチで尊敬してる。リーダーとして、女の子として、めちゃくちゃかっこいいって思ってる――」


 セーラ、耳まで真っ赤。

 

「タ、タケル……」

 

「だからさ、これからも――」


 俺、笑顔で一歩近づく。

 

「ずっと一緒にいてほしい。最高の――“ハーレムリーダー”として……」

 

「は!? バッカじゃない! ホント信じらんない……!」

 

 セーラ、顔真っ赤でプイッとそっぽ向く。

 

 でも口元が緩み「プッ」と吹き出し笑い。

 アルティメット級にかわいい。


「ま、あんたが試験中、相槌しか打ってなかったの、薄々感じてたけどねッ!」


「あちゃ〜! バレてたか!」


 俺、拳を自分の頭にコツン。

 

 

 遠くの方でオリビアたちが俺たち見てクスクス笑ってる。


 

 ――楽しい。


 こんな爽やかな気分、何年振りだろう。


 ……いや、リアルでも初めてかもな。


 フリーター時代じゃ絶対に味わえなかった。


 

 ――俺、この世界でみんなと生きてくよ。


 

 セーラ、エスター、オリビア、クロエ、リリ……


 やっと巡り会えた。


 ――本当の仲間。


 

 セリィナの夢、最高の形で実現してるよ。


 ありがとな、異世界転生。

 

 感謝してるぜ……ミオ。


 ソムナン君、俺の壺、この世界でようやく満たされたかもしれないよ。


 

 ――なんだか、胸が熱い。


 ミオに突き放された時の言葉が少し頭をよぎるけど――


 俺、今、めっちゃ幸せだ!

 


♪ 風が運ぶ君のSmile

 

 魔法のSpar 心にFly

 

 未来のSky 輝くDream

 

 君とChase 星のSymphony ♪



 ――オリジナル爽やかエンディングテーマが脳内に流れる。

 

「青春魔法学院! 最高ッ!!」

 

 両手を挙げ、叫びながらセーラにウインク!


「セーラ、愛してるぜ☆」




 

 ――スカッ!


「あ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ