表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

哀願動物

作者: 南郷 兼史

哀願動物

哀しみ抱え、森の奥で

憂いの影を纏いながら

自ら裂き続けるその姿

それは願いか、それとも呪いか


裂けた喉から漏れ出す声は

闇を濡らし、木々に染み込む

足元に散らばる亡骸たち

我らと同じ哀願動物の残響だ


彼らの苦しみ飲み干しながら

今日も何かを求め彷徨う

「救われることを、赦してほしい」

泥のように絡むその言葉

深い闇へと沈めていく


それでも歩みを止められない

絶望に満ちた報われぬ心

ただひとつ安らぎの地を夢見て

眠りにつける日を願い続ける

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ