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詩全集2

夏は、曖昧にする

作者: 那須茄子

夏は

私の傍から

飲みかけていた炭酸を

一泡吹かしにかかる


言えないまま消えていた

言葉の泡も

青い空に

清涼を流して

遠くへ旅立つ


離れ離れでも

誰かが私を待っていて

会える時が来るまで

「逢いたい」を呟いていてくれたらな、と

夢見がちな毎日を送るだけで

生きていられれば

それが何よりの幸せごとだと思う



そうさ

いつだって夏は

私の傍から

ふと現れては

暑くさせるから


7月と8月の

世界が蒸せて見える


青いが蒼いに変わって

空が夏の空を帯びて

夏が棲む

この季節


全てを見つめる頃には

夏が終わりかけているだろう



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