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悪役令嬢になっていたから逆転劇を始めようか

「菜ノちゃぁん。これ、よろしくね?」

「中野さん。ここ間違えてるわよ。ちゃんとしてよね。」

「えっ?でもそれは…」

「は?後輩のせい?君島さんのミスはあんたのミスでしょう!年齢は同じでも入った時期が違うんだから先輩でしょう!?しっかりしなさいよ。」

「はい、すみません」

と、いうことは多々ある。

仕事は自分で言うのもなんだけど、できる方ではあると思っている。なのに君島さんがミスすることによって私に全部回ってくる。

「山冨さぁん♡きららぁ、お仕事終わったからご飯食べに行きましょ〜?」

「おぉ。いいな。飯食べに行くけど行く人いるかー?いないのか。しかしやけにはやいな。」

「うん!だってきららお仕事できるから!」

ん??仕事はしてないよね?私にさっき渡してきたやつって貴方の仕事だよね?落ち着け私…。

こんなことにイライラしてても時間の無駄よ。

上司に言ったって何も変わらない。

「君は、ミスばかりするくせに人のせいにまでするのか!?頭を冷やしてきたらどうだ!嘘ももうちょっとうまい嘘をつくんだな。」

って言って返される…。ん?おかしくない?私ミスしたことないんだけど…。っていうか嘘ついてるのって君島さんじゃない?

「大丈夫?菜ノちゃん。ごめんね。あいつこれはやりすぎだよね。僕からちゃんと言っておくよ。」

「大丈夫だよ。いつものことだし。海ちゃんありがとう。まだどっか行ってくれるだけマシだよ。」

「そうだね。」

この子は会社の中で一番話している友達(?)。君島海斗。君島きららの弟に当たるが、双子である。これ以上に心配してくれている社員がいるだろうか。そう思っていた。だが、それを妬むものがいた。

「ねえ、どうして海斗と話しているの?」

「どうしてって…。海ちゃ…君島くんが私のことを心配して話しかけてくれてるんだけど。」

「は?菜ノちゃん?バカなの?仕事できるから物わかりだけはいいと思ってたんだけど違ったのかな?海斗と菜ノちゃんが話していると海斗が、穢れるんだよね。だから、もう近づかないで。」

めちゃくちゃな発言に私は言葉を失った。

「わかったのかって聞いてるんだけどっ!?何!?地震!?」

この直後、きららは私をみてにやりと笑った。とても不敵な笑みだった。でも、私はそんなことを気にしている余裕はなかった。なぜなら今にも本棚が倒れてきそうなところに押し出されたからだ。どうしてそんなところに来たのかは大体想像はつくが考えないでおこう。そうこうしているうにちに私は本棚の下敷きとなってしまった。大きな音を立てて扉が開かれた。

「大丈夫か!?無事か!?君島?どうした?まさか誰かいるのか!?」

「うん…。菜ノちゃん。」

「え!?中野!?おい!大丈夫か!返事をしろ!」

きららは嘘泣きを始めた。嘘かはわからないけれどなんの感情もこもっていない涙なんだろうなと思う。ああ、私の人生これで終わりなんだな…。もうちょっと生きたかったな…。


ふと光が差し込んできた。眩しいし、温かい。

眩しいし温かい?

「眩しいし温かい!?」

ガバっと勢いよく起き上がった。

『おぉ!お嬢様!』

そこには見慣れない部屋と見慣れない人たちがいっぱいいた。ここは病院?私確か死んでるよね。あれ?

「お嬢様がお目覚めになられたぞ!!主様にご報告しにいけ!」

主様?お嬢様?目覚めた?どういう事?私の頭の中には?がたくさんある。全くわからない言語なのに頭では理解してしまう。とても気持ちの悪い感じだ。

「アレン!よかった!目が冷めたのね。本当に心配したんですから!…?どうかしたの?アレン。」

「あー。えっとここどこですか?」

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