直線の物語
直線を引く時に
紙上に鉛筆やシャープペンシルを使用するならばたいていその辺にあるプラスチック製物差しを使用します、ボールペンでも物差しがいいですね
まあ、一家に一つぐらいプラスチック製物差しはあると思います
では、プラスチックや金属の板の上にならば・・・筆記具はやはりフエルトペンでしょうか?
それもできる限り細いほうが良いように思います
ということで極細や細書のペン先の物を探しますが、無い時に仕方なく中細ぐらいのにしたら、けっこう使い古していて先が柔らかく太い線になってしまったという経験はありませんか?
また、極細や細書の物を見つけたのはいいのだけれど、いざ書いたら乾燥していてかすれて書けなかったという経験はありませんか?
細いペン先はほんとかすれやすいですね
ところで、フエルトペンで線を引く時に物差しを使用するとその側面にもフエルトペンのインクがついてしまい、なんか気分が良くないと感じたことはありませんか?
物差しも、片面だけに目盛りがついていて、もう片面には目盛りがないタイプはその目盛りがない方を使用して引くようにできているそうです
でも指定された長さの線を引く時はどうしても目盛りがついたほうを使用してしまいがちになります
前もって長さを測定していればいいのでしょうけど、やっぱり一発で引きたいですからね・・・
30センチの物差しで15センチの線を引くとなると、物差しには一部分しかフエルトペンのインクのあとがつかないのでさらに気持ち悪くないですか?
この時に目盛りにまでフエルトペンのインクのあとがつくとますます嫌な気分になりませんか?
さらに50センチの直線を引かないといけない時に30センチの物差ししかなくて、一旦書けるところまで書いて、その継ぎ足しを書こうと物差しを移動させる時って緊張しませんか?
鉛筆やシャープペンシルなら消しゴムで消せますが、消せないペンで書く時って歪まずに継ぎ足そうとすると気合を入れないといけないですよね?
では、直線を引いてさらにその線上をカットしていくとしたら・・・
カッターナイフでプラスチック製物差を使用した時に、物差しの側面もいっしょに削ってしまったことはないですか?
最悪です
そうなると線を引く時にその部分がガタついてきれいな直線にならなくなって落ち込んだことはありませんか?
もう二度と元には戻りません
金属の物差しがあればいいですが、なかなか一般家庭には無いことが多いようです
ハサミで切っていく時に線が太いとどこを切っていけばいいか悩みませんか?
使い古した中細のフエルトペンで書いた時によくあります
そして上手く直線の継ぎ足しが出来ていない時はさらに悩みませんか?
直線というのは神聖なものです
最短距離です!
これほど合理的な距離は3次元には存在しません
そんな神聖なものを人間が扱おうとするのですから、それは覚悟がいります
生半可なことでは直線に失礼です
だからこそ勝手に緊張してしまうのかもしれません
自分が直線を扱うのに値する者なのか?
深いですね
物差しは物の長短を測定する道具らしく、線を引くのは定規らしいです
実はそんなことも知らなかった私は直線を扱うのに不適格かもしれません
もっともっと度量(物差しと枡)の大きさが必要なようです