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星が降る夜、一つ学園の中に閉じ込められて  作者: アーヤ
チャプター3 血族の絶望
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#45

 みんな着替えて、食堂に向かった。


「あれ、服部さんの髪、かなり濡れてますね」


「プールに入っていけ淹れけど、東条君がプールに落ちた時の水が、かかったのよ」


「えっ! ごめんね」


「構わないわ」


 そういえば、服部さんがこうやって髪を結んでいるの初めて見たな。


「トマト特製、冷製パスタだよ~」


 食堂に入ると、味見沢さんは鍋でパスタをゆで、味見沢さんは隣でクッキーを作っている。細かい砂糖を振りかけている最中らしい。


「味見沢さんのパスタ、とても色が綺麗ですね」


「うん! さっき練って、形を整えたから、出来立ての麺だよ」


 みんな椅子に座った。


「あの、味見沢さんの方は時間がかかるので、クッキーを食べてみてほしいと」


「へえ~」


「あっ、ちょっと待って。コーヒーも飲んでほしいんだ。みんな水に浸かってたしね」


 パスタから手を放して、コーヒーメーカーへ向かう。


「アタシ我慢できない。先に一枚もらうよ」


 筆先さんはそう言って一枚食べた。


「うん、もうちょっとで淹れられるから、みんなそれ食べて待ってて」


 皆一枚ずつ食べた。おいしい、特に甘い砂糖が。

 人数分淹れた後、みんなに配った。


「ほら、出来たよ」


 あの時みたいな「いつも通り」が戻って来た。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] アーヤ様、お帰りなさーい! こちらの更新も再開されたのですね! [気になる点] 1話ごとが短いから、ある程度進んでから感想を…とか考えてると、読み手を試すような短編を挟んで来るから感想が…
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