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星が降る夜、一つ学園の中に閉じ込められて  作者: アーヤ
チャプター3 諦めの絶望
56/69

#32

「で、二人は何見つけたの?」


「給湯室を適当に探してたよ」


「え、給湯室ってマ? え、よくあんなとこは入れたね」


「トマトちゃんは心神喪失って感じだし、青藍ちゃんはトマトちゃんに付き添ってるから、二人いない中での捜査だしね。だから、二人がいない分も動かないといけないし」


「ふうん。まあ、それもそうだけど」


 その時、捜査時間終了のアナウンスが流れた。


「あーあー、マイクテスト。はーい、捜査時間は終了で~す。あ、人数確認のために、断罪室の前にお集まりください」


「さあ、私達も捜査は終わりにして、一階に行こう」


「全然緊張してなさそうだね」


「どんだけタフなんだよ」


 断罪室の前に来た。


「なあ、服部。もうちょっと笑ってくれないか」


「あら、また怖がらせたかしら。ごめんなさい」


「別に謝らなくていいけど」


「彩斗君って、ずっとそのリュック持ってるよね。何入ってるの?」


「え、面白いのなんかはないよ。スケッチブックと、シャーペンと、あ、あと定規だけ。まあ、定規もガキの頃から使ってるから、印字も薄くなってるし、ガタガタになってるけどな。あっ!」


 手が滑って、落ちた定規を僕が拾った。


「はい、どーぞ」


「サンキュー」


「あ、トマトちゃん来たよ」


「あはは、みんなごめんね。まだ本調子じゃないけど、結構よくなったよ」


「みんな揃ったね」


「本当に話し合いをするんですね……」


「大丈夫だって。みーんな“星の称号”を持ってるんだから」


 ……って、あれ。おかしいな。変な感じするなあ。

 懸賞パズルの答えになる部分みたいな、絶対に欠けちゃいけないところが欠けてるような感覚。


「ほら、行こう」


 ――最大多数の幸福のため。疑って、話し合って、進まないといけないんだ。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

パンパカパーン!

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― 新着の感想 ―
[一言] これから謎解き始まるのですか!? おお、メチャクチャ楽しみです!!
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