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星が降る夜、一つ学園の中に閉じ込められて  作者: アーヤ
チャプター2 始まるわけのない絶望
46/69

#23

「――聖奈君、聖奈君」


 目が覚めると、僕の目には夜空ちゃんが写っていた。


「ここ……」


「屋上だよ」


「あれ、僕……。何で?」


「何か、急に倒れたらしいね。ここは涼しいから、絵藤君が運んでくれたんだよ」


「そうだったんだ」


「ん、どこかぶつけたりとかしてない?」


「大丈夫だよ。多分」


「そっか。なら良かった。ねえ、ここってどこなのか本当に分からないね」


 立ち上がってみると、そこは樹海だった。

 どこを見ても樹ばかり。ただ一つ分かるのは、ここは他に比べて高い位置にあること。どこかの山だろうか。


 でも、ここから脱出できたとしても、迷ってしまうだろう。

 最低でも、ここから降りるまでのコンパスと地図を見つけないと。


「お兄ちゃん探す時間が無くなっちゃうよ」


 そう言いながら、柵に手をついてどこかをぼうっと見ていた。


「ねえ、前からずっと気になってたけど、お兄さんってどんな人?」


「んー、どんな人って言われても、四歳の頃の話だからなー。あんまり覚えてないや」


 そう言いながら、服の下に隠していたネックレスを見せてくれた。


「このネックレスに見覚えがある人が、お兄ちゃんなんだ。これを作って、別れる直前に渡したのはお兄ちゃんだからね。ほら、もう帰ろう」


「うん」

最後まで読んでくださりありがとうございます。

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