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星が降る夜、一つ学園の中に閉じ込められて  作者: アーヤ
チャプター1 目覚める前の日常
16/69

アイドルの星(1)

「『Gothic Diamond』のお二人、ありがとうございました」


「ありがとうございました」


 楽屋に戻って、僕たちは制服に着替えた。


「あー、疲れた! 終わったね!」


「そーだね」


「萌さん待っとこう」


「うん」


「明日は、お仕事ないよね」


「うん」


「今日のライブの衣装も華子が作ったんでしょ?」


「そうだよ。顔を見せられないなら、衣装は凝りたいもん」


「不運、縫ってる時に手を突かなかったら、別にいいけどね」


 スマホを見ながら待っていると、萌さんが来た。走って来たみたいで、息を切らしている。


「遅れてすみません! あ、あのこれ……。スタッフの人からもらいました。どうぞ」


 そう言いながら、ペットボトルのフタを回して渡した。


「どうぞ。えっと、甘いスムージーらしいです。でも、果物しか入っていませんから、カロリーは低いって」


 ふうん、それなら飲んでみようかな。

 一口飲んでみると、確かに甘かくて、おいしい。家で作っているスムージーはもう飽きてきたし、これでもいいかな。


 そう思って、ラベルを見た。でも、僕が読めない文字。フォントから言って、ロシアのキリル文字? っぽいような気もするけれど、何て書いてあるか分かんない。


「おいしいよ」


「うん」


「良かったです」


 ……あれ? ちょっと眠くなってきた。

 疲れてるのかな、最近学校にも忙しくて行けてないし。


「二人とも、すみません!」


「モエ、アリガトウ。コレ、カネ」


 知らない男が入って、華子を担ぎ上げた。

 声を出したいけど、力が入らなくて、出せなかった。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

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