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2回目のリスケ
目が血走った銀行員を見るのはそれが初めてだったし、その後に会った上司の支店長がピンク色のレンズが入った眼鏡で出て来られたのにもびっくりさせられた。おかしな造りの事務所というのもサビサーだということであろうが、一緒に足を運んだのが政府系の銀行員で、普通の方だったので、少しケレン味を効かせ過ぎた過剰演出だったのかも知れない。その時にお願いした債権者会議に後日出席された時には普通の銀行員の装いだったので、多分そういうことじゃなかったのかと…
もちろんお金が返せなくなってしまったこちらに非があるのだが、正直なところ、銀行に対する見方が変わってしまったのはしょうがないだろう。
政府系2行、地方銀行1行、信用金庫2行、信用保証協会とご挨拶に回って債権者会議に出席してもらい、最終的に会社をたたむことが出来たのは幸運だったと思うが、二度と経験したくない貴重な経験の一つとなった。